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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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内通者-4

いなぎ東署で吉川らに応対してくれるのは中堅どころの刑事、木田正人だ。見るからにイケイケ感がある小太りの中年だ。昨日は若手刑事であったが交代したようだ。
「お待ちしておりました。署長は外出しておりましてじき帰る予定です。どうぞこちらに。」
吉川とさとみは応接室に通された。応接室にはこれまでの覚醒剤や麻薬の取締の実績を讃える表彰状が誇らしげにズラリと並べられていた。ソファに座りそれらを見回した吉川。
「凄い表彰状の数ですね。」
そう言って木田を見る。
「ええ、我が署の自慢です。薬物撲滅を目標に日々取り組んでる結果がこの栄えある表彰状の数に繋がってるのだと思います。」
「そうですか。薬物捜査の指揮をとってらっしゃるのはどなた様なんですか?」
「私でございます。」
誇らしげな表情を浮かべた。
「そうですか。でも本当に凄いですね。調べたら福島県のみならず全国で見ても3番目に多い検挙率です。物凄い数字だと思います。」
「ありがとうございます。しかしまだ上に2署もいます。我々は1番を目指して今日も目を光らせて捜査をしているんですよ。」
「しかしここ1ヶ月の検挙数を入れればもしかしたら1位に躍り出てもおかしくない数字です。ここの所検挙数が多いですが、何か理由があったんでしょうか?」
吉川は木田の表情が次第に引き締まっていく変化を見逃さない。その瞬間にやはり捜査方法に何か隠さなければならない事があるのだと吉川は睨んだ。吉川の質問がサーガに寄れ寄る程にきっと木田の顔は引き攣りに変わっていくだろうと睨んだ。

「いや、特に普段と変わった事はありません。」
「そうですか。ただ最近の検挙履歴を見させてもらうと、今朝爆発があった膣楽園跡地付近での検挙数が多いような気がしますが、そこをマークして捜査に重点を置いていたのでしょうか?」
「いえ…、特には。偶然ですよ。」
木田の顔からは完全に笑みが消えていた。
「今朝の爆発の調べで、どうやらサーガと見られる一味がそこを拠点に覚醒剤を売っていたことを匂わせる事実が見つかりました。東署の方々はあの膣楽園跡地にサーガらしき者が潜伏していた事には気づいていましたか?」
木田は驚いたようなアクションを取る。しかし吉川は木田の目だけは驚いていない事を見逃さなかった。
「そうなんですか!?だからあの付近での検挙数が多かったんですね!ではあながち我々の狙い所は的を得ていたと言う事ですかね。」
「そのようですね。」
吉川はあからさまに何かを疑っているのだと木田に思わせるような目つきと態度で木田を見上げだ。


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