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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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内通者-3

中央署から東署までは近いとあり運転は吉川がした。ナビも見ずに運転する吉川にさとみが言った。
「知らない土地なのに良くナビ見ないで行けるよね。」
「ああ、昨日通ったし標識見ればなんとなく、ね。」
「凄いねー。」
千城でもまだナビを見ないと迷ってしまうさとみにとっては尊敬モノであった。吉川からは詳しく聞いた訳ではないが、県警本部に来る前は公安にいた事はチラッと聞いた。あまり詮索しないようにしようと思い自分からは聞かなかったが、公安で覚醒剤・麻薬捜査をしていたと言う事は、よくよく考えれば過酷な任務であり修羅場を相当くぐり抜けて来た事は安易に想像出来る。県警本部の特命捜査対策室で出会った当初はチャラくていやらさくて最低な男だと軽蔑していたさとみ。しかし今ではこんなに頼もしく見える。近藤からレイプされそうになった時に救ってくれた吉川。さとみが吉川を見る目が180度変わった出来事である。まさか自分が吉川をこれほどまでに尊敬し、愛するようになるとは思わなかった。吉川が覚醒剤の後遺症で苦しんでいる時は全力で救いたいと思うし、いやらしい男が大嫌いだった自分が吉川に対してだけは何でもさせてあげたいと思う。もはやさとみの愛情は全て吉川に注がれているのであった。

「ん??なぁに?」
無意識に吉川の横顔を見つめていたさとみ。急に話しかけられてドキッとし我に返る。
「ううん?何でもない…。」
そう言って一度正面を見たが、すぐに吉川の方を向き言った。
「好き♪」
「えっ??」
いきなり言われた言葉に吉川は動揺した。
「ンフッ♪」
そんな吉川を見てニコッと笑ったさとみは前を向き全景姿勢で鼻歌を歌い始めた。
(??)
何だか良く分からなかった吉川は頭にハテナマークを浮かべながら運転を続けた。

「事件が落ち着いたらデートしようね♪」
「え?あ、うん…。」
いつも一緒にいるのでデートしている気分の吉川と、休みの日のプライベートでちゃんとデートしたいさとみの意識の違いだ。その言葉に一応彼氏にはしてもらっているが、彼氏らしい事は何一つしてやっていない事に気付かされた。
「さとみはどこに行きたい?」
「私?吉川君とならどこでもいいよ?」
「一日ラブホとかでも?」
「えー?でも吉川君がそうしたいって言うなら喜んで♪」
「ハハハ!俺、動物園とか行きたいな。」
「えー?意外!動物園好きなの?」
「うん。勿論動物も好きだけど、小さな子供と親ばかりで幸せが詰まったような場所でしょ?そーゆー幸せに触れられる場所が好きなんだよね。」
「へー。うん、いいよ?私も動物園行きたい♪」
「じゃあ決まりね!」
「うん♪」

そんな話をしているうちに東署が見えていた。一瞬だけだが職務を忘れて恋人同士を感じられた2人であった。


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