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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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内通者-2

「福島県では例の田口事件以降、レイプ犯罪は勿論、覚醒剤や麻薬の取締を強化していますよね?」
「ええ。特に覚醒剤や麻薬には力を入れて捜査してるわ?」
「その中でも東署は群を抜いて覚醒剤や麻薬の検挙率が多いですよね?福島県全体の検挙数の70%がこの稲城市。いなぎ市の中で東署の検挙数が実に50%を占めてます。中央署が30%、南署や北署、西署で残りの20%。どうして東署はこんなに検挙率が高いのでしょうか?」
「それだけ東署は覚醒剤や麻薬の捜査に積極的なのは確かよね。県警本部からは東署がこれだけの結果を残してるんだから他の各署ももっと頑張るよういつも言われてるわ?今ね、検挙数のノルマがあって大変なのよ。各署とも力を入れて捜査はしてるんだけど、いつも表彰されるのは東署ね。それだけ捜査能力に長けていると言う事だと思ってるわ?」
「果たしてそうでしょうか?」
その言葉に渚は興味深そうに吉川を見た。
「どう言う事?」
「福岡にいる頃、あっちは暴力団が多数存在したし、覚醒剤や麻薬の犯罪も随分多かったんです。毎月厳しいノルマが課せられてみんな必死にそのノルマを達成する為に捜査してました。しかしどうしても限界がある。そんな時、どう言う現象が起きたと思いますか?」
「まさか…」
「そう、警察が暴力団と組み覚醒剤や麻薬を売買する事態が発生したんです。同じように拳銃も。これは北海道の方が有名な話かもしれませんが、福岡でもありました。ここまでの検挙率の違いは、似たような事態が起きている可能性もあるんじゃないかと。」
「まさかそんな…」
今まで東署の検挙数の多さをそんな風には考えた事はなかった渚は頭をハンマーで殴られたようか衝撃を受けた。ノルマを達成し表彰する為にそのような信じ難い行為を行う警察が信じられなかったし、もし本当なら許せなかった。
「俺はそれを探ってきます。渚さんは覚醒剤がらみで逮捕された人らにどう言う経緯で覚醒剤を手に入れたのか厳しく問い詰めて下さい。共通項があれば彼らはサーガらによって意図的に逮捕された事になるでしょう。要するにハメられたと。ハメられた事をチラつかせればきっと本当の事を話す奴らは多いと思いますから。」
「そうね、分かった。吉川君達も十分に気をつけてね?疑うのが警察なだけに、もし本当なら口を封じようとなりふり構わず来る可能性があるからね。」
「分かりました。」
吉川とさとみはこうして東署に向かったのであった。


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