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燃えたぎる愛欲
【近親相姦 官能小説】

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燃えたぎる愛欲-2

2.
東大の法科をトップの成績で卒業した貞夫は、剛志夫婦の自慢の息子だ。長男と言っても、妻の体調が悪く、子供は一人しか恵まれなかった。
学校の成績はよく、東大も現役で入学、親にも素直で金も手間も掛からぬ、親戚の中でも評判の自慢の息子だ。
官僚か法律家かと思っていた親の意向に反して、実業畑で働きたいと、大手の投資銀行に就職をした。

根が真面目で頭はいいが、勉強が好きで生真面目な性格は、どうも修羅場の金融機関では苦労をしているらしい。
要領の悪い分だけ、仕事にも手間が掛かるようで、残業も多く、休日も仕事を抱えて帰ってくる始末。
ガールフレンドが出来る様子も無く、親の心配をよそに40歳を目前に迎えてしまった。流石にあわてた剛志は、高校時代の友人の娘に目をつけて見合いをさせた。

エリというその娘は、おしゃまで可愛い娘だった。
海外旅行が好きで、英語が良く出来る。そんなことで旅行会社の添乗員をしていた。30歳を過ぎて親が心配をしだして、剛志の話に飛びついてきた。
貞夫の学歴、職業は勿体無いほど、エリにはボーイフレンドがいたらしいが、恋愛と結婚は別と割り切って、貞夫の妻になった。

結婚式に衣装を調えたエリを見て、剛志は息を呑んだ。友人の娘として小さいときから見ていたが、その美しさに思わずため息が出た。
剛志の妻は元々虚弱体質の上に結婚前からのタバコが止められず、肺がんを発症して、1年前に先立ってしまった。
「俺が若けりゃ〜〜〜」と思わず悔しがられずにいられなかった。
「こんないい娘を他人にやるには勿体無い、せめて家の嫁に出来てよかった」

妻に引き換え剛志は、健康そのもの、誰からも10歳以上は若く見られる。若く見えると言うことは、実際に血管や内臓も若いといわれている。
中学時代は柔道、大学では空手部に属した。
65歳で定年退職した今も、週に3回はダンスに出かける。
妻に先立たれて、健康な身体を持て余していた。


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