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長い夜は湯煙と共に
【SM 官能小説】

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御主人様、飼い犬に喉笛を噛まれる-1

僕が契約書に署名をし終わると、実梨亜さんは尋ねてきた。

「御主人様、実印はお持ちですか?」
「え……? いや、さすがにそれは持ってきてないよ……」
「そうですか。では明日の朝、旅館の方に朱肉を借りて来ますので、拇印をお願いします」
「ぼ、拇印を……?」
「はい」

法的に有効であるはずもないこの契約書に、拇印を捺したからどうなるというものでもないだろう。ただ、それをここで口に出す勇気はなかった。

「……分かったよ」
「大変結構です。ではこちらは、明朝まで私が保管させていただきますね」

にっこり笑いながらそう言うと、実梨亜さんは契約書をさっと机の上から取り上げ、傍らに置いた。

「では御主人様。次に奴隷の宣誓をさせていただきます」

ズオ、と実梨亜さんの裸身が迫る。僕は上体を後ろに傾けるようにしながら言った。

「え……? そう言えばそれさっき言ってたけど、本当にやるの……?」
「もちろんです……心を込めて撮影いただけるというお言葉でしたが、まさかあれは嘘だとでも?」

ますます実梨亜さんの裸体が近づき、おっぱいが僕の顔に接触しそうになった。僕はさらに体を仰け反らせ、机にもたれかかる。

「い、いや、そんなことは……」
「では約束通り、撮影いただけますね?」
「ううっ……」

きつめに念を押され、僕の心に、また不安というか恐れが蘇ってきた。
浴室内でレイプをしたときには、僕が実梨亜さんに対して主導権を握っていた(気がしないでもない)のだが、その後、御主人様と奴隷の関係を強要されてからは、実梨亜さんに完璧にイニシアチブを握られっぱなしだ。
別に主導権を取って実梨亜さんを好きに扱いたいわけではないが、このままずっと実梨亜さんに勝手放題されるのは怖い。せめて五分五分に持っていけたら……
そう思った僕は、目と鼻の先に迫った実梨亜さんの巨大な乳肉の先端を、再度左手の指で摘まんだ。

「あひゃあぁあぁ!!! 御主人様あぁ……いきなりそんなあああああぁあぁ!!」

僕の方にのしかかるように迫っていた実梨亜さんは、途端に蕩けるような目つきになってへたり込んだ。口は半開きになって、ダラリと涎が垂れる。ここぞとばかりに僕は、中腰になって顔を近づけると、実梨亜さんの耳元で囁いた。

「実梨亜……僕の言うこと分かるかな?」
「はひいいいぃ……御主人様の仰ることなら何でもおおぉ……」
「……じゃあ、ちょっと、お座りしてみようか。犬みたいに」
「あひゃあぁあ……喜んでえぇ……」

実梨亜さんは乳首を摘ままれたまま、犬がお座りをするように、足を開き気味にして体育座りになると、両手を畳に付けた。
いけそうだと思った僕は、右手を差し出して言った。

「お手」
「あんっ!」

犬のような声を出しながら、僕の手の上に自分の手を乗せる実梨亜さん。続けて僕は言った。

「ちんちん」
「あおんっ!!」

僕に命じられるまま、実梨亜さんは両手を肩の高さに上げ、両膝を目一杯開いて性器を全開にした。息をハッハッと吐きながら舌を出していて、格好も本物の犬のようだ。
この様子なら大丈夫だろう。そう思った僕は、こう言った。

「よし。お休み」

その刹那、実梨亜さんは立ち上がり、ドーベルマンのように僕に襲いかかってきた。

「ガウウッ!!」
「ギャアア!」

抵抗する間もなく僕は、スピーディーな大外刈りで畳の上に押し倒された。そして完全に押さえ付けられた上で、喉を何度も甘噛みされる。本当に犬に襲われていたら、『お前はもう死んでいる』パターンだ。

「あむっ、あむっ……」
「た、助けて! 僕が悪かったから!」

たまらず命乞いをすると、実梨亜さんは噛むのを止め、抑え付ける手を離してくれた。

「すいませんでした……」

僕が平蜘蛛のように這いつくばって土下座すると、実梨亜さんは僕を見下ろして言った。

「御主人様……私を牝犬扱いして調教してくださるのは大変嬉しいのですが、躾け方はまだまだ未熟でいらっしゃるようですね。まさかあんな中途半端なところで『お休み』なんて……」
「ご、ごめん。勘弁して……」
「よいのです。これから共に成長しましょう」
「は、はい……」

実梨亜さんは腰をかがめ、微笑みながら僕の顔を覗き込んで言った。

「それで? 御主人様」
「え? それでって……」
「それで? 御主人様」
「あっ……! で、で、では、その……ど、奴隷の誓約の方を……」
「よくできました。御主人様。ビデオカメラはお持ちですか?」
「うん……デジカメを持って来てたと思う……」

事ここに至っては、実梨亜さんが満足するように早めに済ませるのが一番だろう。僕は荷物の中から、旅行の写真を撮るために持ってきたデジカメを取り出した。これには、静止画だけでなく動画を撮る機能も付いていたはずだ。

「こ、これでいいかな?」
「十分です。では撮影をお願いします」

そう言うと実梨亜さんは、何も身に着けないまま、優雅な動きで僕の前に正座した。


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