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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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反撃-5

パトカーが到着すると体が震え混乱するさとみはパトカーの中に保護された。渚と吉川は到着した消防車が燃え盛る廃墟に放水する様子を見つめていた。

「白川歩美から逃げたサーガらはここに身を隠してたんでしょうか?」
「可能性は高いわね。田口事件の時に裏で計画を練っていたのがサーガだとすればこの地にサーガが潜伏していたとしてもおかしくはないわ。サーガの計画により田口が覚醒剤を根付かせたいなぎ。土地勘もあるだろうし都合はいいだろうからね。この近辺で覚醒剤がらみの逮捕者が多いのも、ここを中心に覚醒剤を売りさばいていたからでしょうね。」
「そうですか…」

そう話すと渚は思い出したかのように携帯を手にして電話をする。
「あ、もしもし。今吉川君達と来た膣楽園跡地で爆発が起きたの。恐らく私達がここに来る事を知ってての事。時間までピッタリって事は警察内部に内通者がいる事は間違いないわ。」
電話の相手は若菜である事が分かった。
「うん、2人は無事よ?」
そう答えた渚。吉川は若菜が自分らの事を1番に心配してくれた事が嬉しく感じた。

しかし事態は一変する。
「えっ?う、うん分かった。」
渚は電話の向こうが急に慌ただしくなった事に気付く。緊迫感に包まれた声が飛び交っている。渚は何か東京でも起きた事を感じ取る。
次に若菜が渚に言った事にさらなる驚きを与えられた。
「フレア本部で爆発があったと連絡があったの。本部だけではなくて関東にある支部の多くで爆発があったって連絡が入ってきてるの!いなぎの爆発も含めて恐らくサーガの仕業でしょうね。爆発は奴の常套手段だからね。何の意図があるかは不明。ただ東京にはサーガはいないと思う。恐らくサーガはそっちにいたんだと思う。白川歩美から逃げたサーガは北に逃げた事が確認されてるからね。きっとサーガはそう遠くには逃げてないはず。緊急配備を敷いてサーガの行方を追って貰える?」
「了解!」
「あと吉川君に代わって?」
渚は携帯を吉川に渡した。
「あ、吉川です!」
「無事で安心したわ!吉川君、しっかりさとみちゃんを守ってあげなきゃダメよ?決して目を離さないでね!サーガがあなた達を狙ったって事は、もし生き延びてると知ったら汚い手を使って自分への捜査をやめさせようとするはず。その時使いそうな手はあなたの大切なさとみちゃんが利用される可能性が高い。だから絶対に目を離しちゃダメよ?分かった?」
「はい。分かりました!」
「うん、じゃあ十分に気をつけて、なるべく早く戻って来なさい。渚ちゃんには私から言っとくから。」
「了解です。」
吉川は渚に携帯を返すと、さとみが保護されているパトカーに向かい、中に入り隣に座り肩を抱いた。
「もう大丈夫さ。さとみ、今度は俺が守ってやるからな?」
さとみは震えながらコクッと頷き顔を体を吉川に預けたのであった。


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