投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 633 特命捜査対策室長 上原若菜 635 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

レイプ犯狩り-6

「全員が1人ずつ股間を潰されて行ったって事ですか?」
「ああ。みんな激痛ですぐ気絶したよ。俺もそうだ。そんな俺たちを女どもは楽しそうに写真を撮ってた。あんな凶暴な女どもがいるなんて信じらんなかった。今思えばあの参加を呼びかけるサイト自体が罠だったんじゃないかって。主催者はいつの間にか消えてたし、俺たちはまんまと奴らの罠にはまったんじゃないかって気がする…」
レイパー狩を行う為の罠…。不死蝶による可能性は高いと感じた。吉川は川中からそのサイトの詳細を聞き、さとみに県警本部に調べてもらうよう指示を出した。

「俺が知ってるのはそれだけだ。もういいだろ…。まだこのショックな状況に混乱してるんだ…。」
聞けば性器は手術しても再生不能なぐらいに潰されており、人工尿道を余儀なくされたとの事だ。小便をするのは勿論、男としての機能は完全に失った事になる。やはりここまでするのはレイプに相当な憎しみを持つ者の仕業としか思えない。男達をおびき寄せ襲ったのは海老川優里だろう。だとすると海老川優里は相当な身体能力を備えている事になる。ますます海老川優里への脅威が増した。

吉川とひとみは病室を離れ院長室へと戻り、捜査の協力への感謝と今後似たような患者が現れたらすぐに連絡をくれるようお願いして病院を出た。
「ヤバいね、海老川優里。もはやただのテロリストじゃないわね。殆ど傭兵って言うか、戦士並みよね。」
「だね。警察とテロリスト。立場は違えど上原さんに共通するものを感じるよ。」
「でもどちらもレイプを憎む気持ちは同じ…。私ね、さっきの川中って男を見て、心のどこかでざまぁみろって思った。女の人生を狂わす愚行なんかしようとするからそうなるんだよって。ある意味海老川優里の気持ちを理解してしまった事になる…。」
「それは当然の気持ちさ。被害者と言えど犯罪者だからね。レイプ被害者からすれば海老川優里に賛同するのは当然の事だ。レイプで名声を得た湯島武史、レイプ撲滅で指示を受ける海老川優里…、どちらもしている事は犯罪だが、弱き人を救うヒーローでもあるからね。」
「上原さんも海老川優里には複雑な思いを持ってるんだろうね。女としたら海老川優里に賛同する気持ちはどっかしらに感じるはずだから。」
「上原さんと海老川優里…、似てるよね。」
「うん。」
完全な犯罪者を憎むのは簡単だ。しかし海老川優里の場合、悪と善を兼ね備えた存在だ。きっと若菜もレイパーを懲らしめる海老川優里を完全なる犯罪者として見れずに悩んでるのではないかと思ったさとみであった。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 633 特命捜査対策室長 上原若菜 635 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前