投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 622 特命捜査対策室長 上原若菜 624 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

不死蝶・海老川優里-6

深野も佐川も、まさか優里が一万人を超える一大勢力を築き上げている事に気付いていない。それどころか佐川は未だに自分を狙う優里の存在すら分からない。警察もようやく不死蝶と言うグループの存在に気付いたばかりだ。そして優里がその一大勢力を使いある事を起こそうとしているなどと知る由もなかった。

優里は懐かしそうに、廃墟となった家の中をゆっくりと歩く。階段は今にも壊れそうな程にミシミシと音を立てた。優里は階段をゆっくりと登って行く。

そして寝室に入った。湯島武史の妻としてこの家で暮らしていた頃、まさにこの寝室で毎晩折檻を受けていた。女を痛めつける道具がたくさん置かれ、毎晩泣きながら折檻に耐えていた日々。中でも苦しかったのは三角木馬であった。体を縛られ天井から吊るされ、全体重が三角形に尖った先にかかり激痛に泣いた。そして容赦なく鞭が飛んで来て優里の肌を赤く腫れあがらせた。洗濯挟みで乳首を挟まれ、時折それを思い切り引っ張った湯島武史は、常に苦しむ優里をニヤニヤと見つめていた。

「ほらクソ女!気持ちいいだろ!」
そう言って木馬を思い切り蹴る湯島武史。その衝撃で激痛が走り気を失いそうにもなった。壁には十字架の張り付け台が置かれており、良く張り付けられた。蝋燭を垂らされ鞭で叩かれた。テレビには自分の折檻映像が映し出され、それを見るたびに頭がおかしくなりそうであった。毎日毎日続く虐待に生きる希望は失った。しかし家から一歩出ると、幸せな夫婦を演技させられた。
「いつも仲が良くて羨ましいね。」
良く言われた。しかし心の中では違う、違う…誰か気付いて!と助けを求めていた。しかし誰にも気付いて貰えず、家に帰った途端まだ被虐の時間が始まる…、そんな毎日であった。

「うっ…」
自分にとって地獄の空間に入り、あの日々が生々しく蘇った瞬間、胃から酸っぱいものがこみ上げて来た。優里の口から苦汁が床に垂れる。優里の美しい容姿からは想像できない程の醜い嗚咽音が響き渡る。優里は何度も何度も吐いた。

胃の中の液が全て出尽くすと、優里は口元を汚したまま顔を上げ上を向く。
「苦しみは復讐では消え去れない…か。決して忘れる事は出来ないのね…。」
湯島武史を殺害してもあの苦しみが消えない事に絶望すら覚えた。あの苦しみを忘れられる手段…。優里は覚醒剤をゆっくりと打ち込んだ。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 622 特命捜査対策室長 上原若菜 624 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前