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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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不死蝶・海老川優里-10

戦慄が走る程の猟奇的な現場に沙希は体を震わせながら救急センターに電話をかける。一方高橋も性器を潰されると言う衝撃的な光景に、被害者に近づく事すら躊躇いを覚えた。しかし初動捜査はしなくてはいけない。重い足を引きづるように被害者へ歩み寄る。

「おい、大丈夫か!?」
酔いつぶれていると言うより失神しているようだ。高橋は散乱している着衣を弄り財布を手に取る。すると財布の中から運転免許証が出てきた。
「二谷雄二、住所…宮崎県…。こっちは…黒田智安、岡山県…」
全員の運転免許証を確認したが、みんな住所がバラバラであった。高橋は頭を落ち着かせ状況を分析してみた。
「キンタマ潰されてると言う事は…キンタマで悪事を働こうとした罰。となると性犯罪、罰を与えたのは性犯罪を憎む人間。女か…?レイプしようとしたこいつらに罰を与えたと言う事か?住所はバラバラ…、レイプツアー参加者か…。となるとサーガ絡みと言う事か?県警本部に連絡するか。」
高橋は不死蝶の関与を疑った。性犯罪絡みで良く若菜が率いている特命捜査対策室とは連絡を取り合っているしサーガについての情報も供給されている。刑事の勘として今回のサーガ事件に関わる案件の疑いを感じた。

「はい、特命捜査対策室です。」
対応したのは中垣結衣だ。高橋は電話で結衣と良く話していた。
「あ、結衣ちゃんか??高橋だ。」
「あ、どうも…」
いつもなら何かしらふざけてくるはずだ。しかし今日は高橋の様子が違う。それだけの緊迫感を感じた結衣だった。
「今、林川河川敷にて性器を潰された男ら5人を発見した。」
「は、はい…??」
あまりにも非現実的な言葉に結衣は耳を疑った。
「だから男どもが金属バットかなんかで全員チンポを潰されてんだよっ!!」
「え…」
「上原さんに伝えてくれよ!もしかしたら不死蝶の仕業じゃないかってな!被害者5人はみんな住所がバラバラだ。宮崎、岡山、青森、富山、神奈川。恐らくあのレイプツアーでこっちに来た奴らだろう。そして犯行に及んだんだか及ぼうとしたところを不死蝶に成敗されたんじゃないかと思うんだ。チンポなんてグジャグジャだ。吐き気がする程な。ここまで出来るのは相当恨みを持った奴しかいねー。もしかしたら不死蝶はここに目をつけてるのかも知れないぞ??」
「わ、分かりました!上原さんに連絡します。」
チンポなどと言う下品な言葉に立ち止まっていられない程の緊迫した状況を感じ取った結衣はそう即答した。
「頼んだぞ!」
高橋はそう言って電話を切った。

「しかしこりゃ酷い…。これが不死蝶の仕業なら、飛行機で同時多発テロは起こす、爆発は起こす、酷い罰は執行する…、とんでもない凶悪集団だな…」
高橋はようやく到着した救急車に搬入される被害男性ら見ながらそう思った。


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