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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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偽善者-7

「そして彼女が入信してから1ヶ月ほど過ぎた頃だった。彼女が私の元へやって来て話をした。その内容は衝撃的で、そして彼女の苦悩に満ちた内容に私もかける言葉が見つからないぐらいだった。まず彼女が湯島武史と言う男に受けた仕打ち、どうしてそのような仕打ちを受けなければなかったかを私に話して来た。そしてようやく湯島武史から解放され、同じく湯島武史の手にかかった元フィアンセが居る九丈島に向かったそうだ。そこでようやく痛みを理解した後、その元フィアンセと結ばれたそうだ。お互い湯島武史の事を忘れてこの島で新たな生活を始めよう、そう違い合ったそうだ。すぐに妊娠が分かり歩美と名付けた娘を授かったそうだ。子供も生まれ明るく幸せな未来が見えた矢先であった。少しずつ成長する子供に夫の様子がおかしくなって行ったそうだ。子供の目を見ると何故か怯えるような様子を見せるようになったと。何故か夫は子供の血液を調べる事を勧めて来た為、検査したところ2人の間には絶対に出来ない血液型だったそうだ。その時優里は初めて気づいたそうだ。子供が湯島武史の子だと。それからと言うもの、夫の様子はガラッと変わってしまったそうだ。一緒に暮らすも避けるようになり会話もなく、子供には全く近寄ろうとはしなかったらしい。優里も自分の子が憎き男の子だと分かり素直に愛せなくなったそうだ。明るい未来が一転、どん底に落とされた訳だ。そんな時に宣教活動に行った我々の所にやってきたそうだ。我々が去った後、ある事件が起きたそうだ。それは夫が子供を見ながら頭がおかしくなったかのように意味不明な言葉を口にし、暴行を加え始めたと。優里は必死に止めたが振り払われ子供に暴行を続ける夫に、気づいた時には包丁を刺していたと。泣き叫ぶ子供と血まみれで倒れる夫、優里は返り血を浴びで血に染まった子供を抱きしめその場に立ち尽くしていたそうだ。まるで魂が抜けたかのように何時間も。朝になり引っ越しをするために不要な物を燃やすと言う名目で周辺の住民に説明し、家財道具などと一緒に夫の死体を燃やしたそうだ。住民への挨拶もそこそこに優里は島を出た、そう言っていた。島を離れ宣教活動の時に受け取った我々の資料を手にノウムの本部までひたすら歩いてきた…、そして入信した。それが彼女がノウムに入ったいきさつだった。」
深野は苦しそうな表情を浮かべながら言葉を続けた。


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