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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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偽善者-3

若菜は下条の前に仁王立ちし、腕を組みいかにも機嫌が悪そうな姿を見せる。

「あんた、色々知ってたんじゃんよ…?」
下条は顔が上げられない。
「すみません…」
そう言うのがやっとであった。
「すみませんじゃないのよっ!ったく聖職者ぶりやがってさぁ?とんだペテン師だわ。」
「…」
下条は言葉が口から出なかった。
「あんたと海老川優里はグルよねぇ?サーガが疎ましい同士、奴をければお互い利害は一致するもんねー。」
「…」
「あんたはずっとサーガが目障りだった。影で大事件を起こす気配も感じていたはず。そうしたらせっかくノウムから払拭しつつあったフレアがまた世間から厳しい目を向けられる事になる。どうにかしなくてはと思っているうちに時間だけが過ぎて行った。その中で信者の中に海老川優里と言う女性がいるのを知った。彼女自ら入ったのかあんたらが誘ったのかは分からないけど、そのうち海老川優里についての噂でも聞いたんじゃないの?海老川優里は湯島武史の最大の標的にされ、そしてレイプされた事を。恐らくその噂のソースはサーガね。フレアの中で海老川優里を見つけて、海老川優里の顔を知っていたサーガが仲間か誰かにそれを話したんでしょうね。」
「…」
「あんたはサーガの正体もだいたいは知っていたはず。本名も知っていたはずだし。田口徹と幼馴染である佐川健吾だって。子供の頃、湯島武史と面識があった事も調べて分かっていたはず。そしてあんたはサーガと湯島武史の繋がりを餌に海老川優里と手を組んだ。レイプ犯罪者全てに罰を与えたいと言う欲望に満ちた海老川優里の気持ちを利用してね。一緒にレイプ犯罪者を、サーガをこの世から消しさろう、と。」
「てか、あんた、海老川優里を抱いたわよね?」
「!?」
「あんたみたいないじめられっ子は立場を利用して人間を手にするのが好きだからね。魂と肉体が結ばれればより固い絆が生まれる、そうかんがえてか、ただのスケベ心かは分かんないけどね。」
「…」
「サーガはあまりフレアには顔を出さなかった。たまたま海老川優里を見つけた訳だけど、娘の存在までには気づかなかったんでしょうね?白川歩美が誰だか分からない様子だし。それに海老川優里の存在なんて大して気にもしてなかったはずだし。まさか自分をこれほどまでに苦しめる存在になるとは思っていなかったでしょう。今だって自分を追い込んでるのが海老川優里だと気づいていないはず。」
「…」
「誤算は海老川優里がこれほどまでの人間だったとは思わなかった事じゃないの?始めは自分の手足になりうまく使うつもりだったんでしょ?でも海老川優里は犬になるような器ではなかた。どんどんどんどん存在感を増し、いつの間にか女性信者を束ねるカリスマ的存在になってしまった。今ではあなたが彼女の犬なんでしょ?違う?」
「…」
若菜の言う事は全て当たっていた。下条は何も返す言葉がなかった。自分はフレアの代表だと言うプライドをゆうに超える大きな存在を前に、自分の小ささを痛感させられてしまう。海老川優里にしろ上原若菜にしろそうだが、女をナメていた自分の愚かさを思い知る事になった。


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