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異世界の血液
【ファンタジー その他小説】

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異世界の血液-5

 さてアキラは倒れている女どもに右手で指二本揃えて突きつけ、左手のひらを上にして差し出した。
「これでノー膜炎になりたくなかったら、あたしに慰謝料を払って」
「ノ……脳膜炎?」
「違う。NO膜炎よ。膜がなくなるのよ」
「きゃああああ、出します。出します。許して下さい」
 中には既にNO膜炎の者もいたが、恐怖に震えてみんなお小遣いを出す。といってもせいぜい一人千円かそこらだが。中には三百二十円しかもってないやつもいて、アキラはそいつの鼻の穴に指を突っ込んでグリグリするとか鬼畜な行いをしていた。
 
 そこへぞろぞろとやって来たヤンキーたち。
 どうやら女たちと顔見知りらしい。
「おいおいどうしたってんだよぉ、アケミ。ひどいやられようだなぁ?」
「あっ、ショウ。こいつボコって」
「ボコる? パコるの間違いじゃねえのか、ぎゃっはっはっは」
「どっちでも良いよ。足腰立たないようにしてよ」
「良いとも良いとも、お前にたのまれなくてもやってやるぜ。なあ、みんな?」
「おうおうおう、強姦(や)ってやろうじゃないの」
 なんと男どもの数は十三人、キリストの弟子と同じ数いたのだ。サッカーチームなら補欠二人加えた人数だ。野球ならベンチ四人を含む。それだけたくさんいて、この、中身は下衆おっさんの糞ビッチを輪姦(まわ)し、ファックし、ハメハメハッして、セクロスするなら、流石のビッチも足腰立たず入院するだろうって、そんな訳ないのである。だってだってだって、こいつはドラゴンパワーがあるからだ。
 アキラはケイコとかいうリーダーに言った。
「ふん、お前ら女どもはすぐ男に頼ってしまうカスだよ」
「お前だって女だろっ。しかも女の武器を使いまくっていたじゃねえか」
「ふん、あんなのは武器のうちに入らない。あたしの武器はこの拳一つだ」
 そう言ってアキラは右腕を高く上げて拳を見せた。
「そうかい、そうかい。おいヤス、ハヤト。お前ら足を持て。お前とお前は手を抑えろ。そして俺は頭を押さえるから、パンツを脱がせ」
 アキラはあっという間に両手両足を持たれて空中に浮き上がった。
「男は……だ」
「なにぃ? なんか言ったかぁ?」
「おぉぉぉとぉぉぉこぉぉぉわぁぁぁ」
「なにぃ、男はなんだってぇぇ?」
「嫌いだぁぁぁぁぁああああああああっっ」
 アキラがそう言ってからやったことを説明すると、まず手足を縮めて四方から抑えてた連中を急激に引き寄せたんだ。
 するとブシッとかバクンとか音がして互いの頭蓋骨がぶつかってそれで脳震盪だ。中にはヒビが入ったものもいるかもしれない。でもそんなことはアキラは気にしない。
 次にアキラは手足を思い切り伸ばした。
 すると四方八方に男どもは吹っ飛んで行った。
 八方というのは飛ばされた男にぶつかった男も巻き込まれて飛んで行ったからだ。
 それが遠いのになると十メートルは飛んで行ったっていうから、車にハネられたなみの衝撃だったろう。
「ば……化物だぁぁ」
「女に向かって化物とかいうなぁぁぁぁぁあああ」
 自分でも女だと思ってないくせにアキラはそう言うと、平手でバシッバシッと残ってる連中を張り倒して行った。まあ、はっきり言うと北海道のヒグマにの前足で叩かれたようなもんだね。一発で吹っ飛んで行って倒れた。そのさい体が錐揉み状に回転して飛んでいたけれどね。
「死ねぇぇぇぇ」
 後ろで誰かがぶつかって来た。腰だめしたサバイバルナイフを背中に突き刺して来たのだ。
 振り返った時、パキーンとナイフの刃が折れて柄の部分が飛んだ。その後で残った刃がニューッと背中から出てポトリとアスファルトの上に落ちる。
「えっ?」
 アキラの背中から一滴も血が出てないので男は驚く。その途端手に石を持ったアキラがそれで男の腹を殴る。男は声も立てず十メートル先のブロック塀にぶつかり、塀も壊れる。
 って拳一つが武器だって言ってたじゃん。駄目だろっ、石使ったら。
 一人まだ残って地面に座り込んでいる奴がいたからアキラは近づいて行く。
「か……勘弁してくれ。許して下さい」
「じゃあ、前を出してみろ。それを引っ張って引っこ抜いたら許してやる」
 それを聞いて男は失禁してズボンの前を濡らす。
「汚いからもう良い。それじゃあ、伸びている奴らから慰謝料を集めろ。お前のもな」
「は……はい」
 なんという鬼畜にして破廉恥で言語道断、厚顔無恥、残虐非道、冷酷非情な糞ビッチなのだろう。
 だがアキラには金がなかったのも事実なので、これは生きるために仕方がないのだろう……ってそんな訳あるかっ!

 


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