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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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驚愕すべき正体-5

「私は湯島武史を殺害する為にあの日湯島武史の家に忍び込んだ…。と言うか、すでに玄関が開いてた。中からは湯島武史の絶望に満ちた声が聞こえて来た。許さない…、絶対に許さない…、嗚咽めいた声で憎しみに溢れた怒号が聞こえた。そして次の瞬間、鳥肌が立つような言葉が聞こえたの。弱い人間はみんなそう言うの。何も出来ないくせにそう強がって殺されて行くもんなのよ。あなたが私に同じような事を言ったじゃない?ねぇ?…、って。私は湯島武史にレイプされた時、許さないと言った私に湯島武史は、レイプされる女はみんなそう言うんだ、と嘲笑われて犯された。その光景が頭の中にすぐ蘇った。彼女がそう言った瞬間、何かが何かを貫くような鈍い音がして、何かがバタンと倒れる音がした。それが何なのか、元刑事である私にはすぐに分かった。私が握っていたのと同じサイレンサー付きの拳銃で人を撃った…、私は慌ててリビングに入った。するととても殺人を犯したばかりとは思えないような穏やかな笑みを浮かべだ1人の美しい女性が血まみれになりこっちを見てきた。私は全身の血が引く程の恐怖感に襲われた。殺される…、そう思った。でも彼女は私の事を知っていた。私の名前を呼び、初めまして、瀬川涼子さん。あなたが手を汚すことはないわ?全ての責任は私にある。私から始まった真っ黒な糸は私が断ち切るべきだから…。でもね、こうして湯島武史をこの世から消しても、断ち切った糸は消えたわけではないの。あくまで断ち切っただけ。むしろ二本に増えた。私はその残骸をこれから断ち切るのではなくこの世から葬り去らなければならない使命があるのよ。私の償いはまだ終わらない。レイプ被害に遭われた女性の無念を私は全て果たすべく戦い続ける。警察に言うなら言っても構わない。でも私は絶対に捕まらない。捕まる訳にはいかないのよ。涼子さん、私のせいで辛い目に遭ってしまって申し訳ありませんでした。私は他にも謝らなければならない被害者女性がたくさんいるの。私は彼女達の為に戦い続ける。懺悔の道を歩み続けるわ?瀬川涼子さん、逢えて良かった…。そう言って彼女は何事もなかったかのようにゆっくりと去って行った。私はその後姿をただ見つめる事しか出来なかった。足が動かなかった…。」
涼子はそう言って視線を海に戻した。


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