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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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驚愕すべき正体-1

植田卓郎が殺害された2日後、マギーからの連絡に若菜は言葉を失う程の衝撃を受けた。電話の向こうのマギーも動揺を隠せない様子であった。

「おはようございます?上原さん、大変な事になりました!」
「な、何…?」
唾を飲む若菜。マギーにはこちらに来る前に、もし白川歩美と接触したなら何でもいいから白川歩美の体液がついたものを手に入れて欲しいと伝えていた。マギーはレストランで白川歩美が去った後、彼女が使用したフォークとナイフを手に入れ、DNA鑑定に回していた。その結果が出たのだ。

「白川歩美のDNA鑑定が終わり、この事件に関する全ての人間のDNAと照合し関係性を調べた結果…、99%彼女と親子関係にある人物が見つかりました!」
「ほ、本当…!?だ、誰!?」
マギーは興奮を抑えられない様子で言った。
「湯島…、湯島武史です!!」
「ゆ、湯島…武史…!?」
衝撃の事実であった。あの伝説のレイパー、湯島武史の娘が白川歩美…。信じられない報告であった。
「ま、間違いないの…?」
「はい。何度も確認してもらいました。」
「…」
若菜の頭の中は混乱を極める。レイパーである父、レイパーを憎む娘…。未だにDNA鑑定の結果を疑いたくなる。湯島武史一家は田口事件の時に皆殺しにされたはずだし、年齢的に合わない。もしあの時生きていても白川歩美より若いはずだ。それにもし把握していない子供が居て、家族を殺害された復讐を計画するなら矛先は、公表はしていないが瀬川涼子であり、それを隠している警察に向くはずである。しかし不死蝶のターゲットは性犯罪者。全てにおいて繋がらないのであった。

「白川歩美が湯島武史の子供…?信じられないわ…」
若菜にとって衝撃の事実であった。しかし意味が理解出来ない二つの事案を合わせれば、もしかしたらその謎も解明出来るのではないかと思った。田口事件の時に違和感を覚えていた湯島武史一家殺害の事件。その違和感と白川歩美が湯島武史と親子であると言う二つの事案…、湯島武史一家殺害の違和感を確かめるために千城に戻って来た所での白川歩美の正体…、これを偶然として肩付けられるものではないのではないか…、そう思った。

「必然か…。」
若菜はそう呟いた。千城に戻って来たものの、若菜は湯島武史一家殺害事件に感じた違和感を確かめる事に躊躇していた。若菜にとって何となく気が進まない事であったし、もしかしたら確かめず封印した方がいいのではないかとも思っていた。しかし若菜はこれで決意が固まった。
「解けない場所があったら、糸は絶対に解けない、か…」
若菜は決断した。忘れようとするが、運命がそれを許さない。全ての感情を捨て全力で捜査に取り組んで行かなければその糸は絶対に解けない…そう思い、決意を新たにするのであった。


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