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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第29話『牝馬!あるある大事典』-3

『ためして馬ってん』

 ウマの生活に適応するため、また身内からウマが出た場合に効果的に介助するため必要な情報をまとめた、情報発見バラエティだ。 ウマの食生活や飼料の特徴、健康な生活を維持させるためのポイントが定番テーマになっている。

 例えば、ウマゴヤシの『悪玉コレステロール低下作用』だ。 繊維の密度が異様に高く、噛んでも噛んでも噛み切れない単子葉植物で、主に整腸効果を期待されて飼料に添加されている。 ところが最近の研究から、ウマゴヤシが多く含むヒアルロン酸には血管にこびりついた油脂成分を分解する効果があることが分かった。 そこで裸馬100頭を街頭から徴収し、採血後に50頭はウマゴヤシの草原に放牧、残りの50頭は牧草地ではあるがウマゴヤシが一切ない高地に放した。 1週間後に回収・採血し、コレステロール値の変化を見たところ、ウマゴヤシ草原に放した裸馬の方が血中コレステロール値が5倍以上改善していた。 また、ウマゴヤシ草原に放した裸馬では、平均して5キロ減量しており、噛むのに時間がかかるウマゴヤシは消化にもエネルギーを要するためと推測される。 単に血中成分の改善のみならず、ウマゴヤシは軽量化にも効果を持つことが明らかになった。

 或は、燕麦が備える『血液サラサラ作用』だ。 燕麦はビタミンB1とB2、ビタミンEを豊富に含んだ胚をもつ有胚乳種子であり、胚乳には炭水化物が多く含有する。 燕麦を脱穀せず、また『非加熱』で給餌した場合、多くのビタミンをバランスよく摂取できることが判明した。 特にビタミンB類は血液の油分を酸化し、脳をはじめとした毛細血管における血栓を予防、血液粘度を低下させる効果が高い。 ゆえに壮年期を過ぎたウマは、茹でてオートミール様にした燕麦や、炒って粉末状にした燕麦ではなく、生の燕麦をそのまま咀嚼することで血管を若く保つことができる。 馬齢(ばれい、ウマになってから経過した時間)1ヶ月以上、生体年齢40歳以上の個体を10頭馬房に集め、1ヶ月の間非加熱・非脱穀の燕麦のみを給餌した。 最初は燕麦籾(えんばくもみ)特有の生臭さと、非加熱による青臭さのせいで嘔吐する個体が多発したが、吐瀉物を含めて強制咀嚼させることで、1週間後には全個体が毎食完食するようになる。 結果、食事を変える前と比較し、たった1ヶ月ですべての個体の血管年齢が平均7歳若返る快挙を示した。 併せて燕麦のみの食生活を経た個体は、その後の裸馬生活において順調に躾を甘受するようになったことから、燕麦には性格を穏やかに馴致する効果があるのかもしれない。

 番組には飼料評論家、馬房管理人、ポニー調教用の厩舎経営者といったウマの専門家がコメンテーターとして出演する。 それぞれ持参した露馬を床に這わせ、椅子代わりに腰かけているのだが、各種実験により餌の成分がもつ効果に納得できた場合、納得を示すために自分が腰かけた露馬のオケツを思いきり叩く。 叩かれた露馬は大きな声で、ヒヒィィン、と嘶く決まりだ。 叩かれるたびに何度も何度も、ヒヒーン、ヒヒィンと嘶くことで主人の納得レベルを表現する。 番組の実験が特に説得力があった回では、露馬たちのオケツは真っ赤に腫れ、スタジオ全体が数分に渡って馬の嘶きで溢れる光景が展開するのだった。





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