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人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』
【サスペンス 推理小説】

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018.『今後の方針(2)』-5


 ――――会議室


竜崎 圭吾
「なーんか、疲れたよな」


筒井 惣子郎
「そうだな」


乃木坂 朔也
「無理もない。戻ったら休もう」


竜崎 圭吾
「…………なあ、本当のところ、
 どうするんだよ、…………今日の投票」




 ………………。




乃木坂 朔也
「俺は、アキラが言ってた方法で試してみたいと思ってるよ」


筒井 惣子郎
「…………俺も、そうだな。
 都丸のことは気掛かりだが、それがいいと思う」


竜崎 圭吾
「…………そうだよな」


有栖川 直斗
「…………俺はさ。
 単純に、…………お前らのことが好きだ」


竜崎 圭吾
「はあ!!?」


筒井 惣子郎
「ほ、ほう……どうした…………」


有栖川 直斗
「ドン引きするなよ!
 だから…………アキラや朔也、美海たちとはずっと一緒だったし、
 勝平や空太も、筒井たちとも、よく遊んだよな。
 やっぱりこのメンバーの誰かを犠牲にするとか、考えらんねえし…………。
 そうしたら、やっぱり、……消去法でそれしか……」


道明寺 晶
「…………今日は、俺に投票しろよ」


乃木坂 朔也
「え?」


道明寺 晶
「言い出しっぺの責任は取るさ」


乃木坂 朔也
「なら、初めに同意した俺も」


道明寺 晶
「ああ、頼むわ、朔也」


筒井 惣子郎
「いや、待てよ。
 ここは生徒会長である俺が」


竜崎 圭吾
「惣子郎…………」


道明寺 晶
「じゃ、筒井くんには襲撃の件で用心棒に守って貰う方お願いしていい?
 なんだったら、俺がそっちでもいいけど」


筒井 惣子郎
「いや、大丈夫だ。俺が引き受ける」


竜崎 圭吾
「…………大丈夫なのかよ?
 用心棒が守ってくれなかったら」


筒井 惣子郎
「それは……考えるのはよそう」


道明寺 晶
「…………提案なんだが。
 もし今日、何事もなく乗り越えられたら、
 明日、明後日と、この5人で上手く回していこう」


有栖川 直斗
「…………投票とか、襲撃とかのことか?」


道明寺 晶
「そうだ。
 投票も襲撃も危険が伴うし、当然、女子にはさせられないよな?
 ただ、利点もあるんだ。
 用心棒は自分自身と、人狼のことは守れない。意味がないからな。
 てことは、用心棒に守られるってことは、自分が村人だと暗に証明することにもなるんだ。
 ……ゲームの性質的なことも考慮すると、この一件に全員が参加するのは無理があるし、なるべく小規模で回したいところだ。

 ………………もちろん、この中に人狼と用心棒がいなければの話だがな」




 ………………。




乃木坂 朔也
「俺……、村人だよ」


有栖川 直斗
「…………俺も」


筒井 惣子郎
「……俺も、そうだ」


竜崎 圭吾
「俺も、村人だ……」


道明寺 晶
「…………なら、そうしよう」





【残り:16人】


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