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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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美しい知能犯-9

マギーは体を起こしスマホを手にする。そして白川歩美に電話わした。
「植田卓郎の居場所を教えて…」
その言葉に嬉しそうな声で答える歩美。
「て事は、決心したのかな?」
「まぁね…。」
その言葉に歩美の表情から笑みが引いて行くのが分かる。
「植田卓郎を、殺すんだよね?」
マギーは少しの沈黙の後に答えた。
「…殺しは…しない。この手で奴の手に手錠をかける。罪を償わせる。そう決めた…」
「そう…。分かった。マギーの意思を尊重するわ?」
「ありがとう。植田卓郎の居場所を教えて…?」
今度は歩美が少し沈黙をした後、言った。
「それは出来ない。」
「どうして?」
「言ったはずよ?あなたのターゲットかも知れないけど、私にとってもターゲットだから。」
「ち、ちょっと待って!?」
「待てないわ?あなたが奴を殺すなら譲るわって話で、あなたが殺らないなら私が殺る。」
「だ、ダメよ!もうこれ以上罪を重ねちゃ…!」
「私は罪だと思ってない。当然の報いを与えるだけだと思ってるからね。」
「あんな虫けら、殺しても…!」
「ねぇマギー?勘違いしないで?私はマギーの為に植田卓郎を探し出したんじゃないのよ?女を苦しめる虫けらをこの世から抹殺する為に植田卓郎を探し出したの。ずっと追い続けても見つけられなかったあなたよりもその意思は強いって事よ。マギー?あなたはいい刑事になるわ?いつか私を捕まえてね?あなたに捕まるなら本望よ?でもきっと一生捕まえる事は出来ないと思うけどね。」
「ちょっと待って!」
意味深な言葉を最後に電話は切れてしまった。すぐに掛け直したが、電源が入っていませんと言うアナウンスが流れるだけであった。マギーは嫌な胸騒ぎがした。

マギーがホテルから出て萬岸署についた時であった。東京刑務所に収監されていた柳沢と沢口が首を吊って自殺したと言うニュースが入って来たのは。そして1時間後、渋谷のスクランブルの交差点のど真ん中で男が銃殺されたと言う連絡が入った。
「えー、ガイシャの名前は植田卓郎」
マギーは呆然としながらその連絡を聞いていたのであった。


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