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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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美しい知能犯-5

「初めまして、菜月マーガレットさん…いえ、マギーさん、か…。ンフッ」
白川歩美は全くの自然体であった。一連の事件の捜査本部が置かれている萬岸署管轄のこの場所に、しかも捜査情報のまとめ役のマギーの前にひょんと現れる大胆さにマギーが驚きを隠せないのは当然であった。マギーの表情は完全に強張っていた。

「安心して?私はあなたをどうこうしようと言う気は全くないから。ただお話をしに来ただけ。」
そう言われてもマギーの顔から警戒心が消える訳ではなかった。
「お話…って…?」
近くで見る白川歩美は本当に美しい。こんな女性がテロリストだなんて誰も信じる事は出来ないだろう。モデルか芸能人と思う人間はたくさんいるだろうが…。そんな白川歩美は注文を取りにきたウェイトレスにマギーと同じチーズハンバーグセットを頼んだ。そしてウェイトレスが居なくなると美しい笑顔を浮かべたまま平然と恐ろしい言葉を口にするのであった。

「私ね、レイプする男って死ぬ程嫌いなの。目標は全滅させる事なんだー。」
「…」
マギーは言葉が出なかった。白川歩美は目の前にいるのが刑事だと全く意識していないような様子で言葉を続ける。
「その中で悪質なレイパーをマークしてたのよ。真田竜彦。奴の悪事を暴く為に私は彼女になりすまし裏を取ろうとしてたのよねー。でもさぁ、あと一歩の所でサーガに攫われちゃって。本当、ムカついたわ。ま、取り返したけどね。フフッ…」
「で、顔を変えさせて機長になりすまさせ、そして旅客機で自爆テロをさせた…」
白川歩美はニッコリと笑う。
「うん!奴の飛行機が都庁に突っ込んだ瞬間、もうイキそうになったわ!」
白川歩美興奮気味にそう言った。イカれてる…、マギーはそう思わずにはいられなかった。
「あなたの元同僚の近藤さんもね!彼は残忍だったわね〜。覚醒剤なんかにはまって、勝手にラリってればいいものを女性を巻き込んで、苦しめて、泣かせて…」
白川歩美の表情が一転、氷のように冷たく固まる。マギーばゾクッとした。しかしすぐに満面の笑みに変わった。
「彼が警視庁に突っ込んだ時もイキそうだったなー!元刑事が警視庁に飛行機で突っ込こむ…フフッ、うける〜!」
本当に楽しそうに笑う白川歩美の神経が分からない。これほど気味の悪い人間は初めてかも知れなかった。
「レイプ犯なんてみんな死んじゃえばいいのよね?マギーさん?」
白川歩美は意味ありげな笑みでマギーを見つめた。その目は確実にマギーの過去を知っている目であった。


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