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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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車両の前哨戦-4

車両の端で起こっている浅見達と対峙する雄一の状況も気になったが、まだ気になることもあった。星司が美咲の意識をブロックする直前、一瞬探れた隣の車両には、前回の4人とは違う新たなる人物の意識も感じ取っていた。

浅見達のように、快楽や欲望、奢りや怒りを行動の基軸にする者ならば、その行動も予想しやすく、雄一達ならばさしたる驚異ではない。

しかし、星司が探ったその人物の意識は、浅見達とは少し違っていた。勿論、快楽的な欲望も持ってはいたが、それ以上に、自己の強さに対する意識が強く、闘いの場では常に冷静に行動できる精神の持ち主だった。

(雄一より強い)

社会人となった雄一達には、普段からそこまで自己に強さを求める意識はなく、その人物のように常に闘う準備をしていない。星司はそれを危惧した。

それでも自分がその人物の相手をするならば、自分の方が上回っている自負は星司にはあった。

しかし、それは星司が正常な状態でのことだ。やはり、気になるのは突然隣の車両現れた幸田美咲の存在、それとその動向だ。

星司にとって信じたくないことだったが、美咲が接触してくるまで、相手の存在に全く気づけていなかった。

(一体どうやったんだ?)

考えられるとしたら、周囲に巡らせていた星司の意識が、星司に気づかれることなく遮断されたということだ。

(あの女に、どうしてそんなことができる?それ以前にどうしてここに現れた?)

星司には理解ができないことばかりだった。そんな未確認の状況の中で、優子を巻き込むわけにもいかず、また、雄一達をいつまでも放置するわけにはいかなかった。

さらに気になることもあった。こんな時に状況を解析してくれるはずの陽子の様子が、さっきからおかしくなっていたのだ。

(あの女の意識に侵入されているのか…)

そうだとしたら、陽子をこのまま放置もできない。それら全てのことを対応するためには、星司のすることは一つしかなかった。それをするために、星司は優子に対する接し方を変えることにした。



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