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ゆきの日のおもいで
【その他 官能小説】

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ひとり 応接間で-2

 (えっ……)

 祐詩は無言で驚いた。大雪で道が閉ざされ、仕事に行けなくなった父と母とが、全裸で応接間に入って来たのだ。

 父は母をお姫様抱っこしている。そして二人の唇はピッタリと合わさっていた。
 祐詩は静かに身体を動かし、テーブルをへだてて置いてある 窓側のソファーの陰にかくれた。
 父は母を、ソファーに降ろした。祐詩のほぼ正面に、全裸の母が腰かけていた。
 「祐詩は、どうしたんだ?」
 父が聞いた。母は答えた。
 「雪だるまがどうこう言ってたから、外に……」
 その答は途中で切れた。ソファーに座る母の脚を父が広げ、その間の合わせ目を舐めはじめたのだ。
 母の合わせ目は潤いながら広がり、ピンク色の体内とともに「牝の秘洞」をあらわにさせた。

 目を閉じてうっとりしている母。父はソファーの上に立つと、半開きになっていた母の唇に肉軸を押し込んだ。
 祐詩は小学生とは言え、それが「フェラチオ」という名であることは知っていた。
 祐詩の位置からは、父の尻の穴から玉袋の毛にまみれた後ろ姿と、だらしなく雫を垂らす母の股間とが、ひとつの視野を支配して見えていた。
 祐詩はズボンの中に手を入れて、抑えようなしに堅くなった自分の肉軸を掴んだ。

 父は母の唇から肉軸を抜いた。堅く斜め下を向いている。父はゆっくり母の前に腰を降ろしていった。
 母の「Λ(ラムダ)」の形をした脚の頂点に、父の脚が「M」の形になって近づいていく。
 斜め下を向いた肉軸は、母の秘洞のふちに当たると、自らの意志がそうさせたように秘洞をさぐり当てた。

 (入った……パパのチンチンが、ママの中に入った……)
 祐詩の視野は、ほとんどが父の後ろ姿で占められた。その父の大きな背に、母の細い腕が回されている。
 
 〜▼〜

 「あなた……」
 祐詩は閉じた目の裏側に、母の秘洞にピッタリはまりこんでゆるやかに回る父の肉軸を思いおこしながら、自分の肉軸をしごく手の動きを早めていった。
 あの雪の日の、この応接間 このソファー。
 祐詩はここで行われた父と母の性行為を、父の立場、母の立場、そして見つめていた自分の立場、代わる代わる立場を入れ替えながら手淫の快感を高めて思い返していた。

 (あの時、パパはテーブルの上にカメラを置いてセックスを撮ってたんだ…… だからあんなポーズでセックスしたんだ……)

 父が肉軸の動きを止め、やがて母の秘洞から抜け出し、ダラダラと白い液が肉軸の先端と秘洞の奥からあふれ出た。
 その回想に合わせるように、祐詩はためらうことなくソファーの上で精液を放った。
 祐詩は柔らかく治まっていく肉軸を軽く握ったまま、あの日の父と母と同じように余韻を味わっていた。
 精液がソファーに流れるのもかまわず、抱き合って余韻を味わっていた父と母。
 (あれが、祐寧を作ったセックスなんだよな……)

 しかし祐詩は射精の瞬間、頭の中に浮かべたのは父と母との姿ではなかった。
 心の中を、真っ白にして射精を迎えたのだ。


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