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【調教 官能小説】

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朝比奈 侑香-1

佳奈に連絡を取り難いわたしは朋未にメッセージを送っていた。

「明日はお暇かしら」

3日経っても一向に開封しない朋未にやきもきしながら「今、何をやってるのかしら」とベリーアップのスタンプを添えて開封を待っていたがそれでも朋未は開封する気配を感じさせてこなかった。

「携帯電話、壊れてるのかしら」

見当違いな呟きで「無視されてない」と誤魔化して悪戯に過ぎる日常を過ごしていた。

平凡な毎日に嫌気を差したわたしは「やだ、どうしよう」と心配を促すメッセージを送りつけても一向に開封しない朋未にうんざりしながら最早完全な嫌がらせのメッセージを捻り出して送り続けて嫌気を晴らす毎日を悶々と過ごしていた。

新調してから一度分解して不気味に全てを点検した真新しい姿見にわたしを映らせ今日も小綺麗な洋服で着飾りして極上の暇潰しを大胆に鏡に魅せ終え気怠い軽い筋肉疲労を堪えながら後ろに立て掛けた撮影モードを停止したその時、ようやく携帯画面に開封を知らせる点滅が光っていた。

「遅いわよ」

すっきりしたわたしは「今度は朋未が放置される順番なのよ」とニヤリと悪い笑顔を浮かべたものの数分も立たずに返信を送ってしまっていた。

「やだわ心配したのよ。今何してるのかしら」

今度こそやきもきと開封を待つわたしに朋未はしっかりと答えてくれた。

「ぼにゅう中」

洋モノのグラマーなボインの写真スタンプを載せて送りつけてきた朋未に「やるわね」とよく分からない対抗心を抱いてた。

朋未と会う約束を取り付けたわたしは「何を着て行こうかしら」と洋服に難航し「まだ着こなせるかしら」と32歳を怨むように窘めては「何かちがうわ」と呟いて「青山にお買い物に行こうかしら」と朋未の美しい脚元と可愛らしい丸い笑顔にあの厭らしいお尻を思い出して軽く発情してしまっていた。

「あの娘はまたしても厭らしく攻めてくるわよ」と全く上品の欠片もない心の声を抑えてお買い物に出かけることを決めていた。

買い物に行くにしても再びわたしは青山に見合う洋服に難航したものの結局いつものドレススカートに高級パンプスを嵌めて無駄の多い仕草でタクシーを呼びつけ「青山に向かってくれるかしら」と上品にウインクを見せて運転手を無意味に混乱させていた。

車内で朋未と会う日を思い浮かべて無駄に興奮してしまった股間を悟られないように「朋未にだけには負けたくないわ」とまだ20代の朋未に32歳のわたしは絶対に敵わない歳の差との無謀な戦いの準備に燃えながら完全に濡れてしまったランジェリーを乾かすように上品な脚元をそっと開いて「嫌だわ」と呟きながら車窓を眺めていた。


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