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きわめて自慰的なマゾ男の手記、あるいは散文詩
【SM 官能小説】

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きわめて自慰的なマゾ男の手記、あるいは散文詩-7

サキュバスは私の前に歩み寄ると、とても美しく微笑んだ。そしてハイヒールの足先で私の頬
をつついた。豚と性交をするしか価値のない男だと彼女が呟いたような気がした。

ガシャ…という鈍い音とともに私の臀部の後方の鉄扉が開かれる。そして檻の中に一匹の肥え
た白豚が入れられたとき、私は檻の中にいる自分の意味を知った。巨大な豚は私の尻穴をめが
けて背後から臀部にのしかかったのだった。粘着質の豚の皮膚が私の肌を擦りながら吸いつく
ように覆った。豚の荒い鼻息だけが私の背後で聞こえる。

豚のペニスの先端が私の尻芽を烈しくとらえ、長く細いものがそのすぼまりに分け入るように
荒々しく挿入されようとしていた。豚は鼻息はさらに荒くなり、私の背中に覆いかぶさった巨
体をゆすり、ぬるりとした亀頭が尻穴を淫靡にまさぐる。豚のペニスの先端は、尻のすぼまり
のすぐ手前まできていた。私の尻穴はなぜかゆるみ、おそらく、女が陰部に挿入されるとき、
秘肉が蜜液で濡れ花唇をゆるませるのと同じように、私のすぼまりも少し潤んでいるような気
がした。 

一瞬、私は息を吐くと、体全体の力を抜いた。そして肉芽のまわりの筋肉が一瞬弛んだかと思
うと、肛門の重なった肉襞が開き、豚のペニスの先端をとらえ、内奥にねっとりと絡めながら
受け入れていくのだった。

…あうっ…ううっ…

私の臀部に覆いかぶさった豚のペニスがぬるりぬるりと徐々に肛門の奥深く挿入されていく。
私は呻きを洩らしながらも卑猥に腰を揺らし、豚の細く長い管のようなペニスをアヌスの奥深
く導く。しだいに熱くなる肉奥の感触に身悶え、挿入される快感に、私は大きく体をのけぞら
せ、肉奥から発せられる生あたたかい悦びが、体全体に伝わっていく。

…あっ、あっ…
私の喉咽の奥から、淫靡な痺楽とも苦渋とも言えないような嗚咽が洩れる。尻穴の粘膜が熱く
吸着度を増し、尻の穴は豚のねばねばとしたペニスを信じられないほど、深く受け入れ、肉襞
を小刻みに痙攣させながらも、私は自らのものを烈しく勃起させていた。

私は豚のペニスを受け入れた臀部を突き返すようにのけぞらせ、熱っぽい喘ぎを繰り返した。
豚は私の背後から挿入したものの反復を始めると、尻芽の際で甘酸っぱい音がする。快感とも
苦痛とも言えないもの痛みが襲ってくる。私は額を赤く紅潮させながら息を弾ませ、背中を
悩ましく喘がせながら汗をしっとり滲ませていた。私のペニスは、すでにはじけるくらい堅く
勃起し、垂れ袋はひくひくと震えている。

熱くなった尻穴で豚のペニスが弾けけるように伸び切ったとき、私は豚が放出した精液を尻穴
で深く吸い込んだ。その瞬間、私自身も射精をしたのだった…。その私の姿にサキュバスは、
とても満足したように狡猾な笑みを零した…。


― 七月十二日 

《屈辱に対して無垢であること。それが服従の絶対的な適応…》


仮面をした女はベッドの上であおむけになり、白い太腿をあらわに両足を大きく開いている。
女が開いた股間に被いかぶさった筋肉質の若い男は彼女を組みしだき、烈しく尻を蠢かしてい
る。女の唇から嗚咽が洩れ、白い乳房がゼリーのようにぷるぷると揺れ動いている。蠕動する
男の尻の動きが彼女を突き上げるごとに宙に伸びた彼女の足の爪先が深く反りかえり、腰が浮
き上がっている。

女の顔は見えない…しかし、私にはその女が誰であるかわかっている。その若い男と性交を
おこなっている女は、まぎれもなくサキュバスだった。そして若い男は美しく、巧緻な肉体を
もっていた。艶やかな髪と凛々しい眉をもつ端正な顔。何よりも男の肉体は若さに溢れ、瑞々
しく煌めいていることが私の自尊心を裂き、烈しい焦燥へと導いた。


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