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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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私だから伝えられるコト-8

「華英、忘れ物ないの??」
「大丈夫!そんな間抜けじゃないし!」
若菜に諭された翌日の朝、華英は見違えたように元気な姿を見せた。
「…何か今日のカッコ、ちょっとエッチじゃなぁい??」
胸元は開き気味、スカートは膝が思い切り見えているぐらいに普段より短いかっこうに雪子が言った。
「何てったって今日からあの上原若菜さんの弟子だからね!あのセクシーな人の隣にいるのが地味でも、仕方ないからねっ♪セクシーコンビって呼ばれるように私も今日からセクシー路線で行く事にしたの♪」
苦笑いする雪子。
「あなた、警視総監とコンビ組むとか、調子に乗りすぎよ?」
「え?警視総監って??」
「あらやだ、知らなかったの?上原さんて、先日警視総監になったのよ?」
それを全く知らなかった華英は目を丸くして驚く。
「嘘でしょ!?」
「ほら、警視庁が旅客機テロで崩壊したでしょ?結局警視総監の安否が不明で、暫定的だけど代わりに上原さんが警視総監になったって訳。あんなそんな事ぐらい頭に入れておかなきゃダメよ?」
「マジかー…。」
頭を抱える華英。しかしすぐに顔を上げる。
「さすが上原さん…!やっぱ凄いわっ!ますます尊敬しちゃう!」
そう言った華英に安堵の笑みを浮かべる雪子。
「ようやく元気になって安心したわ。あんたは元気だけが取り柄なんだからね?いつまでも下を向いてちゃダメよ?」
「他にも取り柄あるでしょ〜?まるで私が馬鹿みたいじゃん〜。」
「あんまり思いつかないけど?フフッ」
「親のくせに目が節穴ね!まぁいいわ?ガンガン上原さんに教えてもらって超凄い刑事になって私の娘は自慢の娘だって胸を張らせてあげるから!じゃあね!」
「フフッ、いってらっしゃい。」
元の姿に戻った娘を笑顔で送り出す雪子。玄関のドアが閉まった瞬間、雪子は手を合わせ目を閉じる。
「今日もあの子が無事で帰って来ますように…」
そう呟いた。雪子にとって華英は別に自慢の娘でなくてもいい。ただ無事に帰って来てくれればそれでいいのだ。殺人者になったなら自分だけは娘の味方になる、刑務所から無事に帰って来てくれればそれでいいのだ。華英が刑事になった瞬間からずっと華英はそう祈り続けているのであった。

県警本部についた華英は県警本部を見つめながら誓いを新たにする。
「渡辺さん、私はあなたのような刑事になります。渡辺さんにとって自慢の部下だと言われるぐらい、頑張ります。」
そう呟いて新たな一歩を踏み出したのであった。


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