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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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私だから伝えられるコト-1

若菜はこれまでの捜査をマギーに纏めさせ、ある程度整理がついた後の月曜日、萬岸署を出て千城に向かう。中居に誰か一緒に連れて行った方がいいと言う言葉にやんわりと断りを入れた。
「あっちで新しい相棒が待っているので。」
「そうか…。でも警視総監を1人で行かせる訳にはいかないよ。誰か連れてけ。杉山つけるか?」
千城に残っている元NFPのメンバーの中から誰か側につけるのだろうと思った。だが道中、敵から襲われる心配はあるからだ。
「うーん…別にいらないけどなー。杉山君はマギーを見ててもらわなきゃいけないのでこっちに残ってもらいます。」
「じゃあ誰か…」
「なら若くてイケメンがいいな♪」
「ダメだな。君は手を出しそうだから。」
「分かりますぅ?アハッ!」
「見え見えだよ。」
「なら誰もいらなーい。」
どこまで本気か分からない若菜に困り果てるが、若菜ならどんな敵に襲われても大丈夫かもしれないなと感じた中居は若菜の意見を尊重する。
「まぁ警視総監が1人で行きたいと言えば私はそれに従うまでだけどな。」
「じゃあ従って下さい♪」
「分かったよ。でも何かあったらすぐに連絡するんだぞ?あと車両にはGPSはつけさせて貰うぞ?」
「了解です。」
若菜は車両の整備が終わると1人千城に向かい車を走らせた。
「さて、私もゆっくりはしていれられないからな。」
若菜不在の間、中居が警視総監代理として業務を代行する事になっている。早速捜査の指揮をとる中居であった。

「あ〜ん、久しぶりぃ〜♪やっぱ落ち着くわぁ。」
ビルだらけで人混みに溢れた都会より、緑溢れる故郷の方がやっぱり落ち着く。今まで気付かない内に自分の中にストレスを感じていた事に気付く。
「きっとお父さんも東京から帰って来る時、こんな気持ちだったんだろうな…」
家族の元へ帰る気持ち…、それを考えるとやはり自分は父親に愛されていたのだと思う。そんな故郷を守らなければならない使命感を再確認した。

県警本部に着いた。職員総出のお出迎えだ。遠くから玄関で待ち受ける職員らを見て若菜は大きく溜息をつく。
「大袈裟なのよねぇ…」
若菜は玄関に車を横付けして降りた。
「お帰りなさい、警視総監!!」
誰からともなくの拍手喝采だ。若菜は呆れて笑いながら車のキーを投げる。
「金田君、車をしまっておいてくれたまえ♪」
「は、はい!」
鍵を受け取った若菜は歓迎ムードを吹き飛ばすが如く手を叩いて言った。
「遊んでる暇はないわ!さ、仕事に戻って!」
「はい!」
全員そう言われる事を予測していたかのように速やかに業務に戻ったのであった。


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