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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第20話『田舎でオナろう!』-1



 10月○日。

 ビックリなニュースを1つ。 通学途中の河川敷で先週から工事していたのは『PTC(ポニー・トレーニング・センター)』だった。 『全国でウマ関連の施設が建設ラッシュ』みたいなことをニュースで聞いていたけれど、まさかあたしの通学路に出来るなんて考えてなかった。 しかも完成予定が『来週』って……工事が始まってからたった2週間で、果たしてマトモに建物が完成するんだろうか? それともウマ向けの施設だから、手を抜いたボロッちいプレハブになるんだろうか?? ……どちらにしても、これで益々ウマが身近になってしまった。

 思えばあたしにとって、『軍馬』も『裸馬』も、最初は『足を地面と水平になるまで上げてあるく、全身を拘束された変な人』だった。 つい1ヶ月ちょっと前までの感覚だ。 今は『ウマ』と言われたら、もうそれは『人』と明確に区別できる。 全裸の知り合いを街で見たらギョッとするけど、もしもその知り合いが『ハミ』を咥えていれば、或は脇を締めて両手首を胸の前で折っていれば、簡単に納得すると思う。 久しぶりにあった知り合いが挨拶代わりに顔を舐めてきたら逃げだしちゃうかもだけど、ハミを咥えたウマが、ハミと歯の間から舌を伸ばして舐めてきたら、『ああ、このウマはあたしのことが好きなんだな〜』くらいに思って、サラッと流せちゃうと思う。 1ヶ月前はウマ同士がペロペロ舐めっこするのをみて『気持ち悪い』『レズみたい』って思っていたけど、いまでは『仲がいいなぁ』くらいにしか思わなくなったし――つくづく『慣れ』とは恐ろしい。 

 『2ch』の番組視聴備忘録。 『トイレ清掃員』の女性が――本当は『汚○女』って書かなくちゃいけないんだろうけど、どうにも抵抗があって、この単語を書く気にはなれない――うっかり性器を見てしまって、そのお詫び(?)に自分のオナニーを見せるっていう内容。 番組を見てる間は何故だか納得していたが、何で『他人の性器をみたら、自分のオナニーをみせることになる』のか、よくよく考えたらサッパリ分からない。 まあ、理不尽なのは今に始まったことじゃないけれど……。

 理不尽と言えば、毎日追加される法律の『重たさ』だ。 元々出鱈目でメチャクチャな法律ばっかりだったけど、どんどん酷くなってる気がする。 今日も『親近口唇交流法』という、名前からしてわけわかめな法律が出来た。 新しい『挨拶のマナー』といって、1対1での挨拶を『親族間』『親友間』『一般間』に分類し、それぞれ『唇』を使って挨拶時に親密度を表せ、という。  『親族間』であれば、挨拶のたびに『フレンチキス、唇同士を密着させ、最低10秒舌を絡め、お互いの唾液を交換』しなくちゃならない。 ポイントは唾液の量が『2mL以上』な点だ。 少なすぎる挨拶は誠意がない、つまり『虚礼』になるそうで……家族はもちろん、わざわざ1年に1回しか会わない親族にベロチューしてまで誠意とか……ぶっちゃけ『ハァ?』としか思わないんだけど、法律だから仕方ないし……。 『親友間』であれば、挨拶のたびに『ライトキス、唇同士を一瞬触れて互いに吸い、『チュッ』という音をたて』る。 音が小さいと『虚礼』で、基準は『2Kdb(クソデシベル)』だ。 数字で示されても、ちっとも実感がわかない大きさだ。 そのうち『2ch』で特集するだろうから、それを見て『2Kdb』の感覚を掴むしかないと思う。 それまでは、出来るだけ大きい音をたてるよう頑張る。 『一般間』――例えば、ただの友達、ご近所さん、担任、上司、同僚、先輩後輩etc――であれば、挨拶のたびに『ノーズキス、互いの鼻先をくっつけながら、相手の顔のどこかに自分の唾液をつけ』る。 流石に一番回数が多い挨拶だから、前の2つに比べたら、量や音の規制もないし、軽めの挨拶でホッとした。

 ちなみに、ここでいう挨拶とは、その日最初に顔を合わせた際に行う『正式』な挨拶で、1日1回で構わないらしい。 考えてみれば当たり前だ。 すれ違って軽く会釈するたびにこんなことをさせられてたんじゃ、1日がキスだけで終わっちゃう。 施行年齢は12歳以上。 ただし最初は12歳からスタートするけど、順次施行齢を下げるそうだ。 最終的には満6歳から正式な儀礼を要求するつもりらしい。 6歳で毎朝親とフレンチキスって、正直どうなのって感じだけど、そんなこと考えたらきりがないし……だから、あたしは何も考えません。 この日記は、基本的に備忘録代わりだから。 馬鹿らしい法律だろうと何だろうと、振り返って思い出せるように、概要レベルでメモしてるだけ。 それ以上でも以下でもないです。

 去年、ヨアンと夜の公園でキスしておいて、本当によかった。 王子様を心待ちにするような、純情乙女・キス未経験のクラスメイトには悪いけど、あたしは初キスだけは済ませている。 一歩間違えれば、ファースト・キスを親戚のおじさんに捧げちゃうところだ。 考えただけでゾッとする。 当時は『はじめてがヨアンかー、しょぼいなー』と思ってたけど、今になってみると、ムードを作って誘ってくれたヨアンに、ちょっぴり感謝してあげてもいいかな。



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