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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第19話『乗馬の鉄人』-4

 第5種目、騎馬倒し。 3人目の『騎馬の鉄人』が、ドッカと牝ウマに腰を下ろした。 それまでの2人と比べて体格に恵まれた『鉄人』だけに、背中に乗せるだけでも苦しそうだ。 既に4種目を経た牝ウマは、年齢のせいもあるだろう、明らかに消耗して顔色も悪い。 ハミ越しに、ヒュウ〜、ヒュウ〜と、不規則で絶え絶えな息遣いが聞こえてくる。 正規の軍馬であれば、どんなに激しい運動の後でっても『フウッ、フウッ、フウッ』と、短い馬式呼吸を乱さない所だが、即席の牝ウマとは対照的だ。 とはいえ体力が尽きたとして、それはウマの事情であって、配慮してもらえる必然性はない。 『騎馬倒し』とは、2頭の騎馬が体当たりを繰り返し、『相手の騎兵を振り落す』又は『ウマが膝をつく』、或は『騎馬を土俵の外に押し出す』ことで決着する。 土俵は直径10メートルの円形で、麦穂で編んだ縄によって区切られていた。 番組司会が審判となり、互いに向き合った騎馬が激突する。 『鉄人』の特徴は、ウマの都合を一切考慮しない点にあった。 『鉄人』にとってウマはあくまで道具であり、ウマが一直線に敵陣目掛けてつっこんでくれれば、あとはテクニックとパワーで勝利を掴む自信がある。 つまり、最大級の刺激をウマに与え、猪突猛進、一気呵成に勝負を決めるスタイルだ。 片手でウマが倒れないよう御しながら、もう片手で相手の騎手を攻撃する。 『鉄人』は様子見などしない。 開始早々牝ウマの肛門に最大電圧を叩きこみ、ショックで暴れる勢いを駆って突進させる。 半狂乱で喚きながら突っ込んでくる牝ウマと対峙して、素人騎手は明らかに腰がひけていた。 こうなれば勝利は明らかで、牝ウマと『鉄人』があとちょっと相手に近づくことができれば、素人騎手は露馬もろともふきとばされる――筈だった。 実際は、あまりの衝撃に悶絶した牝ウマが、髪を掴んで体勢を保つ『鉄人』の乱暴な騎乗に耐えられず、たった5歩進んだだけで倒れてしまう。 地面に突っ伏して、お尻を無様につきだしてビクビク震える牝ウマは、当然膝を地面についているわけで……この時点で敗北だ。 素人騎手と露馬は逃げ腰のへっぴり腰ではあったけれど、倒れるまではゆかなかったため、棚から牡丹餅で勝利した。 収まらないのは『鉄人』である。 自分の完璧な戦略を台無しにした牝ウマに対し、簡単に怒りは収まらない。 倒れた牝ウマから下りると、懲罰の意味も込めて全身に電流を何度も流し、しかも最大値近い電圧をかけたため、牝ウマは何度も難度ももんどりうって地面に跳ね、最後は泡を吹いて白目を剝いてしまった。 見事な気絶で、水をかけても目を覚まさない始末。 『鉄人』が牝ウマに跨り『喝』をいれて、ようやくヨロヨロと起きあがったが、もはや牝ウマを続ける気力はない。 そういうわけで、最終試合は『棄権敗北』になってしまった。




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