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妖艶 海女菩薩
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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最終章 海女菩薩-22

最終章   海女菩薩

お良と太助は性の快楽に溺れた後も、

二人はお互いに身体を抱合いながら寝ていた。

何時間たったのか?

お良は鋭い視線の気配を感じて目を覚ました。

気配の感じた方向へ振り向けば長老蛸が

お良を見詰めているではないか。

お良 (どうして、長老さんがここに居るの、

それも勝手に私の部屋に入って、

部屋に入る時は一言でも言って入るのが礼儀じゃない、

物の怪は礼儀も知らないの、)

お良は不機嫌そうに長老蛸に叱咤した。

長老蛸 (それは申し訳なかった、すまん、

しかし、わしが勝手に部屋に入り込んだには

訳があるのじゃよ、

お良さんはわしらの約束を破りなすった。

海辺の洞窟で親子蛸の願いに心を動かされ、

奴らにその熟した厭らしい肉体を差し出して

存分に賞味させたのじゃ、

お良さんは律儀で約束を守る女だと思っていた。

わしらの気持ちを裏切った。

それが口惜しくてなぁー、わしは悔しいのじゃ、

お良さんよ、よく聞きなされ、今からわしが親方へ、

親子蛸との淫靡な出来事を話せば、

あの親子蛸には重い罰が下るであろう。

でも、お良さんがわしの願いを聞いて下されば、

今回の事は見逃そう、

どうじゃ、わしの願いを聞いてくれるか?)

お良はその言葉を聞いた瞬間、

顔の表情が厳しくなった。

お良(長老さん、この場所で話すには都合が悪い、

太助に聞かれては困るわ、

丁度、太助は熟睡しているし部屋の隅で話しましょう、)


長老蛸 (そうだのう?)

お良と長老蛸は部屋の隅で話し始めた。

お良(長老さんを見損なったわ、これは脅しなの、

私の性分をまだ判ってない様だね、

あんたが親子蛸の事を親方に話すと

言うなら話しなさいよ、

でも、親子蛸に害をなす事になれば、

前にも言ったと思うけど、私は覚悟を決めているからね、) 

長老蛸はしまったと思った。

お良を甘く見ていた。

この女の気性は気が強く情にもろいと言う事を

うっかり忘れていた。

思惑がはずれたので考え直した。

そしてお良の弱みを見つけ次の手を打ってきた。


長老蛸 (お良さんは何か勘違いをしているのではないか、

わしはお前さんに事を思って忠告をしたのじゃ。

親子蛸の事を話しても

わしが親方や皆に恨まれるだけじゃ、

もし、お良さんを脅すと思うなら

太助との今宵起きた親子の交わりを

村人やお良さんのもう一人の息子に

話した方が困るのではないか?)


今度はお良が困った。

村人はともかく、

佐助に知られては大変な事になってしまう、

その事を佐助が知ればきっと村には住む事が出来ず、

佐助の事だから命を絶つこともあるだろう。


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