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妖艶 海女菩薩
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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最終章 海女菩薩-20

第四部 (禁断)

     お良は親子蛸に運ばれ、無事に宮殿の寝室にたどり着いた。
     
寝室の中心には大きな寝床と布団が用意して有ったので、
     お良は驚き父蛸に尋ねた。

お良  (この大きな寝床と上等な布団はどうしたの。
とても、蛸が揃える事が出きる物じゃないわ。
どうしてそんなに早く用意ができたのよ、父蛸さん。)

父蛸  (お良さん、わしらはそこらに生息している海蛸じゃない、
     妖怪ですよ、艶蛸は魔力が使えるので人間のできる様な事は簡単にできます。
     そしてお良さんは長老から聞いていると思いますが、
     人が食するものは無いと云っていませんでしたか。)

お良  (そうだわ、私の食物は無いと言っていた。
     お前の食物は艶蛸の精液だと言っていたわ。
     だから、お前は蛸に犯されなければならない運命だと聞いたの。)

父蛸  (それは嘘です。お良さんがわしら艶蛸から逃げ出さない様にする為の方言です。
     わしら妖怪の魔力は火や温泉、酒、油、着物、布団など、
そして、屋敷でさえ簡単に作る事ぐらいできますよ。
だから、食物や飲み物も直に用意できます。
只、わし等は性交できる牝蛸が居ないのでお良さんを略奪したのですよ。)

父蛸の話を聞いて、お良は思った。
艶蛸の魔力の力は恐ろしく強く、とても人の力で太刀打ちできない事を、
この先、自分はこの淫靡な世界から逃げることが叶わず、
そして妖怪に嬲り犯され続けなければならない運命だと。

父蛸  (すっかり長居をしてしまった。
他の艶蛸たちに見られると大変な事に成りますから、
それでは直にでも部屋から出て行きます。
お良さんはわしらの快楽責めで大変疲れているご様子なのでぐっすり寝て、
疲れを取って下さい。
あらためて、お良さん親子共々有難う御座います。ご恩は忘れません。)

と云いつつ、親子蛸は部屋を後にした。

お良  (やっと、一人に成れたわ。
今宵は嫌な事を忘れてぐっすりと眠るわ。)

     布団に入るとすぐにお良は深い眠りに就いたのであった。
     
     それから半時ほど経って、お良の寝室に一つの影が忍び込んだ。
     太助であった。
      
     太助はお良の枕元に近づき、深い眠りに就いたお良を悲しそうに眺めていた。     

     そして、長老蛸はその様子を扉の隙間から息を殺して見つめていた。

     時が経って。
お良が眠りから目が覚め、人の気配に気が付いた。
床の下に太助が眠込んでいるではないか、
お良は驚き、太助を起した。
そして、尋ねた。
すると、太助はお良を見るなり思い詰めた表情で語り出した。

太助 (俺は母ちゃんが可愛そうで堪らなく悲しく辛いよ。
    なんで、みんなは必死になって母ちゃんを犯そうとする。
    人も化け物たちも厭らしい眼つきで母ちゃんの身体を求めようしている。
    俺は子供の時から母ちゃんが村の男達から狙われている事を知っていたよ。
    俺は村の男が母ちゃん襲う話も物陰から聞いて驚いた事もある。
腹が立って、悔しかったよ、あいつ等は言いやがる。
お良の尻は白く大きく溜まらんなとか。
乳房にしゃぶり付いて身体を嘗め回し嫌がるお良をこの肉棒で犯したいとか。
みんなで寝込み襲い庄助を倒してお良を輪姦しようと相談をしている事を、
でも、その中で皆を嗜める人が居てお良を襲えばこの村に災いが降り掛かり、
村人に死が訪れる噂がある事を言って襲う事を止めていた。)


お良 (そうだったの、私の為に太助には辛い思いをさせてごめんね。)

太助 (違うよ、母ちゃん、俺は嫌な奴さ。村の男達と変らないよ。
    年頃になったら村の男達の気持ちが判ったのさ。
    父ちゃんが亡くなってから俺は母ちゃんを見る気持ちが、
子供から男の見る目に替わったのさ。
だから、俺は母ちゃんの目を盗んで母ちゃんのふんどしを盗み。
その匂いを嗅ぎ、興奮していた。
そして、村の男達に母ちゃんのふんどしを売ってしまった。
俺こそ謝らなければならない、でも信じてほしい。
俺は息子として母ちゃんが大好きで男として母ちゃんを抱きたいと言う事も、
だから、苦しく、辛く、耐えられない。
もう自分は死んで母ちゃんに償いたいと何時も思っている。
今は母ちゃんがあの蛸たちに犯されているのが悔しくて辛く、
どうせ、母ちゃんが蛸共に嬲られるぐらいなら俺が母ちゃんを犯したい。
そんな気持ちに成っている。
でも、そんな事をしたら母ちゃんが哀しみ辛い気持ちに成ってしまう。
そして、亡くなった父ちゃんや佐助にも申し訳ない。)

泣きながら太助はお良に訴えた。

お良は太助を静かに見守りながら優しい口調で話し出した。

お良 (何となく気付いていたわ、父ちゃんが亡くなってから、
    ふんどしが無くなり、太助が私を見る目が替わった事が、
    もちろん村の男達が何時も厭らしく、


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