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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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暗黒面には落とさない-2

湯島武史は渡辺麻耶という警察官を使い警察の情報を掴んでいた。田口徹も警察内部に脅迫した警察官を置き情報を得ていた。おそらくサーガも同じ手を使っているだろう。まだ誰かは分からないが…。不死蝶も同じ手を使っているかも知れない。白川歩美の行方がこれだけ探しても掴めないのはそう考えるのが普通である。しかし今はスパイ探しをしている暇はない。スパイがサーガや不死蝶に送る情報を上回る捜査をする選択をした。必ず行方を掴んでやると言う決意のもとに。

サーガの素性は分かっている。しかし不死蝶や白川歩美の素性はまだ解明されていない。まずは不死蝶なる団体の素性を解明しなければ事件の本質は見えて来ないのは確実な事だ。吉川とさとみには不死蝶についての捜査を依頼してある。白川歩美は真田竜彦と2年間は付き合っていた。その間、白川歩美は化粧品販売員として千城県で暮らしていた事になる。2人には一旦千城に戻り徹底的に白川歩美の痕跡について調べる旨を伝えた。

一方、防犯カメラの映像からサーガ一味らしき者らが爆発の寸前に現れた2トントラックに乗り込み逃走した事が分かった。現在やはりNシステムを使い逃走経路を追っている所だ。今回は緊急事態発生の為、Nシステムを避けて道を選んでいる余裕はないだろうとの事で徹底的にNシステムを確認し行方を追っているが、どうやら関越道に乗り新潟方面へ逃げたようだ。その先を今調べている所である。

サーガの隠れ場の爆発以来、事件に進展はない。拉致された女性らから事情を聞き、一応まだ警察で保護している。そしてテロに参加したと見られていた各旅客機の機長の無実も証明された。以降、機長らの家族が着せられた濡れ衣は完全に拭い去る事が出来た。報道機関は彼らと家族に謝罪の意を表明した。

事件に動きがなく膠着した状態である為に、それまで働き詰めでいつ出動命令が出されてもいいように帰宅せず各署で寝泊まりしていた刑事らだったが、一先ず夜は帰宅して休む許可が出された。しっかりと休息を取り、家族との時間を過ごし新たな動きに対して事件に取り組む為だ。交代制で実施された。

「マギー、あなた今日は上がる番でしょ?今日はもういいわよ?」
マギーも働き詰めであった。いつもクールな顔をしているが、そんなマギーにも疲れの表情が浮かんでいた。
「私より先に上原さんが休むべきでは?」
「私はいーのよ。明日とるから。もう休みなさいよ。ホテル取ってあるんだから。」
「でも…」
「いーから。情報管理は杏奈さんに頼んであるから。あ、そうだ。杉山君も今日は帰る番よね?デートでもして来たら?」
「な、何杉山君とデートしなきゃならないんですか!?」
「いーじゃん。だって一夜を共にした仲なんでしょ?」
「!?な、何もありませんでしたから!!」
ムキになって否定するマギーに笑う若菜。
「取り敢えず1人で寂しく過ごすより男とご飯食べて楽しい時間を過ごしなさいって。若い子は1人でいるより異性といた方が鋭気が養えるってもんよ。いい、絶対に杉山君を誘いなさいよ?分かった?命令だからね?」
「…はい。」
納得行かないような顔をしたマギーを見て可笑しくなってしまう若菜であった。


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