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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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暗黒面には落とさない-1

若菜は湯島武史が起こしたであろう事件の数々を洗いざらし調べた。あくまで湯島武史が起こしたであろうという推測だ。何故なら湯島武史はこれらの事件に対して逮捕されていないからだ。世間的にも未解決事件として認識されている。若菜がパソコンで見ているのはあくまで謎の覆面男が起こした事件をまとめたデータベースだ。若菜はそのデータを初めから読み直す。

「しかしこれだけ派手にやってよく捕まらなかったわよね…。」
どれもコソコソと犯行に及んだような案件ではなかった。時にはテレビにも映りワイドショーを騒がせた。警察が血眼に追っても捕まらず地元で何食わぬ顔をして最後まで捕まらなかった理由は、湯島武史が無差別にレイプに及んだのではなく、悪を挫くという信念をもとに犯行を繰り返していたからだろう。例えば街の不良女子高生、レディースを完膚なきまでにレイプした覆面男に、彼女らに悩まされ迷惑していた地元住民らは感謝の念さえ抱いた。違法な痴漢囮調査を行なった刑事…美山静香レイプには、彼女に誘発されつい痴漢を働いてしまい逮捕された男らから圧倒的な指示を受けた。覆面男はヒーローとなり神になった。レイプという手段は決して許される行為ではないが、女に対しての最高の復讐はレイプである。女に憎しみを持つ男らから見れば鼻に突く女へのレイプは喝采ものであったに違いない。覆面男には沢山の支持者がいたし、警察を敵に回し翻弄する姿に、いつしか人々にとって覆面男はドラマの主人公のように見ていた。次の事件を、まるで来週のドラマを楽しみにするのと同じような気持ちで人々は見ていた。

若菜が覆面男…湯島武史に直接会った印象は、とてもレイプの神と崇めらるような、そんな非道な人間には見えなかった。2人の子供と愛する妻を大事にする、とてもいい旦那さんに見えた。自分の起こした事件を心から反省し、悪の道へと導いてしまった田口徹を本気で心配していた。若菜が許されざるレイプの髪を穏やかな目で見れたのは、彼が本気で過去を悔い改めようとしているのを感じたからだ。口先だけの反省なら若菜は見抜ける自信がある。しかし湯島武史からは嘘は全く感じられなかった。捜査にも全面的に協力してくれた。過去の過ちを本気で悔やむ人間を若菜は無闇に責め立てる事はしない。若菜にとって湯島武史は信頼出来る人間なのであった。


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