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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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正義と悪-7

若菜はシートに踏ん反り返りながら言った。
「な〜んて冗談よ。こんな時に休んでオナニーしてる場合じゃないしね。気分転換は今日杉山君でさせてもらったから大丈夫よ♪」
「俺、何かしましたっけ??」
「エッチな話を男とするだけでも気分転換になるのよ♪マギーは真面目過ぎてつまんないし、ほら、エッチな話をして男に、この女変態か!?みたいに思われるとたまんないのよね〜。私の事変態かと思ったでしょ?」
「へ、変態かとまではいきませんが、エッチだなーって…」
「でしょ?エッチな気分になった??」
「ま、まぁ…。」
「勃った?♪」
「ち、ちょっと…。すみません…」
「謝らなくてもいいのよぉ〜。私に興奮して貰えると嬉しくてね。世界中の男をムラムラさせる事が私の信念だからね!アハハ!」
「…(変わった人だなぁ…)」
世の中、セクハラセクハラと厳しくなる中で、若菜みたいな女は珍しい。ただ男としては些細な事にも目くじらを立ててセクハラだと騒ぐ女に比べれば雲泥の差で付き合い易いものだ。そう言うとこが若菜の人を惹きつける魅力の内の一つなのかも知れないなと思った。かと思えば急に真面目な話に戻る。掴み所のない人間性についつい惹かれてしまう。と思った矢先、やはり急に真面目な話に戻る。

「て事で、きっと私が田口徹を追っている時からの私が感じた違和感を一つ一つ紐解いていけば、多分今回の事件の謎が一つずつ解明されて行くと思うのよね…」
て事で、の脈略が全く分からなかったが、急にかおが真面目になった若菜に杉山は気を引き締める。
「もう田口徹事件は片がついたし、これ以上追う必要はないと思って来たから捜査で感じた違和感とか特に追求する事はなかったけど、今回の事件がそのさらに前の湯島武史から繋がっているとすると、やはり掘り返してみる必要はあるわねてん。」
「何か重要な違和感に思い当たりがあるんですか?」
若菜の顔が険しくなる。
「うん。あるわ。非常にヘビーで、出来れば掘り返したくない違和感が、ね。出来れば触れたくないパンドラの箱…。」
若菜にそう言わしめる違和感とは一体何なのか気になるが、若菜の険しい表情を見るととても聞く気にはならなかった。

「田口徹事件で、警察はいくつかの隠蔽工作をした。特に大きな隠蔽は高梨愛理や高田一家、そして湯島武史一家、渡辺麻耶を殺害した人間を知りながら特定せずに不明とした。彼らを殺害した人間は警察関係者、というよりは元刑事。しかもその人間を事件解決後に警察に復職させている。私だってそう。殺人罪で実刑が確定した私を警察に復職させると言う、通常じゃあり得ない、甘すぎると批評されてもおかしくはない甘い対応を見せた。事実とは違う最終報告書が作成され事件は強引に締めくくられた事になるの。だから報告書に書かなくてはならなかった疑問や不明な点をピックアップして解明しないと本当の報告書にはならない。まやかしの報告書からはまやかしの事実しか残らない。そのまやかしが今回の事件に繋がってるんだと私は思うのよね。」
そう言った若菜。そこからは田口徹事件に大きく関わった人間の責任と言うものを感じ取れる。杉山は若菜の本気と言うものを見れるような気がして、不謹慎かもしれないが刑事として胸が踊るのであった。

若菜は閉じられたパンドラの箱を今開けようとしていた。


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