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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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正義と悪-4

若菜は警察が把握している事を特に隠す様子もない。矢継ぎ足に言葉を並べる。
「サーガの隠れ家が爆破された事はご存知で?」
「いえ、初耳です。もしかして浅霞の爆破事故がそうだったんですか?サーガは見つかったんですか?」
「いえ、焼け跡から死体は見つからなかったんで難を逃れて再び逃走したようです。その爆発にも白川歩美が関係してました。」
「ではその白川歩美という女性がサーガの隠れ家を爆破させたと?」
「実行犯は白川歩美で間違いないでしょう。彼女はサーガに拉致された女性らを救出しながらも爆弾を仕掛けたんだと思われます。ただ、私はサーガ自体を狙ったのではないと思います。彼女の狙いはそこにあった大量の武器と覚醒剤を塵と化す事こそ目的だったのだと思います。何故白川歩美はその気になれば殺す事が出来たサーガを殺さなかったのか…?彼女らがサーガの隠れ家から逃げてから爆発が起きたのは結構時間が空いてます。それはサーガに逃げる隙をあたえたのではないかと考えられます。どうして殺さなかったのか…、それはサーガを殺すべく人物が他にいるからではないでしょうか?誰かサーガをその手で殺したい人間がいる…、そう思うのですが?」
若菜は首を傾けて下条見た。

「まぁ白川歩美という女性を探さない事には真相は分かりませんよね。」
「確かに。ただ彼女を追えばサーガも見つけ出せる事は確かなようです。恐らく何者かが白川歩美に命じてサーガをつけさせているような気がしますから。何者かが何かの理由がありサーガの命を狙ってる…そう見てます。」
下条はフッと笑う。
「随分何が多いんですね。すなわち警察は事件の核心にはまだまだ届いていないと言う事ですか?」
「残念ながら。ただし今回の事件は湯島武史と言う極悪レイプ犯からずっと一本の糸で繋がっているのだと見ています。あなたにもその糸が繋がっているかも知れない…」
「容疑者の1人と言うわけでですか。だが私はフレアを守らなくてはならない使命感があります。もしフレアがなくなりでもしたら信者達が路頭に迷う事になる。そりゃあサーガは目の上のたんこぶですし邪魔な存在です。しかし私は暴力的な事で人の命は狙いたくない。あんな凶暴かつ醜い人間は私が手を下さなくてもきっと他の誰かが手を下してくれるでしょう。」
「そうですか。分かりました。私達は全力で白川歩美とサーガの行方を追います。もし何か情報があれば警察まで連絡下さい。よろしくお願いします。」
「勿論。」
若菜は強い視線を向けながら下条にお辞儀をしたのであった。


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