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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えたサーガと白川歩美と協力者-8

クジテレビから萬岸署までは目と鼻の先だ。若菜はクジテレビを出るとすぐさまマギーに電話をする。
「各航空会社に必ず1人はテロに協力してる人物がいるはず。恐らく女性。徹底的に炙り出すよう伝えて?旅客機テロを起こしたとされる機長らは、きっとどこかで生存してるはず。その居場所を聞き出すようにって。」
マギーは思わぬ言葉に驚いた。
「ど、どう言う事ですか…?」
「恐らく旅客機テロを起こした機長らは、本物の機長になりすました別人。そのうち2人は高い確率で真田竜彦と近藤君。他の2人は分からないけど、恐らくレイプ犯罪に関わる男。それを証明する為に本物の機長らを探さなければいけない。テロリストの家族だと濡れ衣を着せられて辛い思いをされている方々の無実を晴らす為にも早くそれを証明しなきゃいけないわ。すぐ動いて。」
「了解です。」
マギーは指示を各捜査員に飛ばした。

「さて、不死蝶の実態を暴かなきゃ。リーダーは誰…」
同時多発テロと言う大惨事を起こしながらもどこか人間的な温もりを感じさせる不思議な人物への興味は増すばかりだ。そのリーダーを探し当てるのにはやはり白川歩美の行方である。若菜は吉川に電話する。
「白川歩美の足取りは掴めた?」
「まだ途中ですが、バスから逃走し河原に向かった白川歩美らがボートに乗ったのは確かなようです。しかし警察が追ったボートはダミーだったようです。白川らは上流に向かい斜めに進み、刑事の視界から消える辺りで対岸に渡りボートを降り、ボートだけ川に流したようです。彼女らが着ていたとされる着衣が対岸の河原から発見されました。そこからの足取りが全く掴めてません。時間的にバスや電車は動いてませんし、タクシー会社にも問い合わせましたが、そのような客は乗せてないとの事で、恐らく車を用意していたか協力者の車で逃亡したと思われます。現在付近の防犯カメラとNシステムを確認中です。」
「そう。分かったわ。逃走経路も計画的だったようね。着衣もわざと脱ぎ捨てて行ったんでしょうね。捕まえられるものなら捕まえてみな、みたいな。やはり彼女らは組織で動いてるわね。ところで吉川君?」
「はい?」
「さとみちゃんとヤッたの??」
「…失礼します…」
吉川は電話を切った。動揺を隠せない吉川にさとみが言った。
「どうしたの??」
「な、何でもないっす…。」
「??」
首を傾げて顔を覗き込むさとみに思わずムラッと来たが、捜査中だ。気持ちを切り替えて白川歩美の行方を追ったのであった。


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