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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えたサーガと白川歩美と協力者-2

若菜はとうとう動き出した。まず向かったのは東京刑務所である。ノウム原理教の元教祖、深野浄京と面会していた。

「ねぇ、教祖様には誰がテロの実行犯だか分かってるんでしょ〜?」
若菜は深野浄京から授かった超能力で、まるで宇宙遊泳しているかのように宙に漂い爪をいじりながら言った。
「知らぬ…」
表情1つ変えずにそう答えた。
「またまた〜。本当は知ってるくせにぃ。パンツ見せれば教えてくれるかしら??」
スカートをギリギリまで捲る。
「興味ない。」
無機質にそう答えた。
「あっそ。私の予想ではさぁ、下条高志が一枚噛んでると思うのよねぇ?」
表情の変化から深野が嘘をついているかどうか探ろうとする若菜だったが、変化のない表情から何も感じる事は出来なかった。
「だってアイツ、何か胡散臭いもん。」
「下条は良くやっている。もはや犯罪組織として人々に見られていたノウム原理教を弱き者達の心の拠り所にしようとフレアと名前を変え良く頑張っている。」
「でも立派な宗教団体に生まれ変わろうと努力しているのに反乱分子が出てしまった。サーガと言う。今まで努力して悪名響かせたノウムから世間に認められるような宗教団体になりつつあるフレアをサーガが再び世間を陥れようとしていた。そりゃあ下条も許せないわよねぇ。彼からは確かにフレアを市民権が得られるような団体にしようと頑張ってるその志は感じられる。表向きは、ね?」
「表も裏もない。下条は私以上に立派に代表として頑張っている。」
「そう!代表として頑張ってる。でも代表であって教祖ではないのよねぇ…。尊敬はされても崇められる事はない。努力家で誠実な人柄は尊敬はされるでしょう。でもカリスマ性がない。宗教に頼ろうとする人って、超人的な何かを持っている存在に魂を奪われ、そして仕えるものじゃない?彼らにとって教祖=神だから。凡人の神なんか誰も崇めない。そういう超人的な姿が信者らの崇拝を受けるのよ。下条にはそれがまるでない。生徒が先生を見るような目で信者らは下条を見てる事でしょうね。それは下条自身が良く分かってるはず。だから私は思うのよ。下条は何らかの手を使ってあなたを刑務所から出しフレアに教祖として迎え入れようとしてるんじゃないかってね。これまでの反サーガ派の動きは下条派の仕業だと考えてるんだけど。私の勘ではきっと近いうちにあなたを表に出すよう、何か動きがあるはずなんだけどね?」

深野は目を閉じゆっくりと答えた。
「いかなる場合も、私は刑務所を出るつもりは一切ない。」
深野はゆっくりと目を開け空中遊戯している若菜を見つめたのであった。


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