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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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策士-9

(鮫山綾が神戸に…?あり得ない!じゃあ浅霞にいる鮫山綾は…)
若菜はすぐに吉川に電話をかけた。
「吉川君!そこに鮫山綾いる!?」
「鮫山綾ですか?ええ、居ますよ?今さっきトイレに行きましたけど。」
「吉川君、すぐに鮫山綾の身柄を確保して!」
「えっ?だ、だってトイレ…」
「おしっこ中でもウンコ中でもいいからとにかく確保して!」
「そ、そんな無茶苦茶な…」
「いいからヨシカワ〜!!!確保シローッ!!」
「は、はい…!」
吉川は慌ててトイレに向かう。女子トイレの前に来たが、突入するかしないか躊躇っていた吉川の前に中から女刑事だろうか、吉川を不審な目で見ながら出てきた。
「す、すみません…」
吉川は肩を狭めて道を譲る。するとすぐにさとみが出てきた。
「な、何してんの??」
吉川はさとみに言う。
「中に鮫山綾いるよね?」
「あ、いたよ?入る時一緒だったから。てか今出てかなかった?」
「へ??」
「だって中にトイレ2つしかないから。私と鮫山さんしかいなかったはずよ?」
「え?今出てった人、鮫山綾じゃなかったよ…?」
「見間違ったんじゃないの?絶対鮫山さんだったよ?」
「え?マジっスか??」
吉川は今さっき出て行った女の顔を頭に思い浮かべるが、絶対鮫山ではなかった。
「ど、どーゆー事…!?」
狸に騙されたような気分だ。その事を若菜に電話すると大音量で叫ばれた。
「その女を追って!!!早く!!」
「は、はい…!」
慌てて走って行く吉川。
「どうしたの?吉川く〜ん!?」
さとみも後を追った。

吉川はさっきの女性を探すが全く見つからない。玄関を出て玄関の門番をしている署員に聞いてみた。
「今、髪の長い水色のブラウス着た女性見ませんでしたか??」
「ああ、アレじゃないのかな?」
指を指した方向を見ると、その女性が停まっていた車の助手席に乗るのが見えた。
「あ、ちょっと待って!!」
吉川は慌てて追ったが、車は走り出して去って行ってしまった。
「クソ!」
吉川は再び若菜に電話する。
「すみません、逃げられました。車は黒のネクセスです。すぐに緊急配備かけます。」
「頼んだわよ!」
吉川はすぐさま浅霞署から緊急配備を敷いて貰った。そして黒のネクセスは発見された。しかし路地に停められていたその車両には誰も乗っていなかった。おそらく乗り換えて逃走したのだろう。乗り換えた車は全く分からない。
「やられたわね…。でもどうして白川歩美がサーガの居場所を突き止められたのかが分かったわ。それに白川歩美の協力者も何となく見えたからね。ありがとう吉川君。」
「い、いえ…」
申し訳なさそうに答えた吉川。しかし若菜が見えたものが自分にも見えたような気がした。


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