投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

人類ポニーガール化計画の最初へ 人類ポニーガール化計画 64 人類ポニーガール化計画 66 人類ポニーガール化計画の最後へ

第14話『一般人格付けチェック』-2




 ……。



 『一般人格付けチェック』

 対象は『牝馬格付法』に違反した女性市民。 市民は須らく月に1度、未熟な『裸馬』をみつけ、『裸馬』が首輪につけているネームプレートの番号を読み取り、その番号を『ポニー・トレーニング・センター』に連絡しなければならない。 その際は『自分で』判断しなければならない決まりだが、中には知人が告げた『裸馬』の番号をメモして、自分は何の判断も下さずその番号を連絡する者もいる。 自分で判断を下さない理由は、ただ面倒くさいだけかもしれないし、ウマの運命を決める行為に加担したくないから、かもしれない。 ウマが怖くて関わりたくないせいかもしれないし、ウマを観察せずに過ごしてきたから判断しようがないから、かもしれない。 様々な理由が考えられるが、ただ、どれにしても法令違反していい理由にはなりえない。 それどころか、これらのケースで通報者と該当裸馬に接点がないことが何らかの形で明らかになった場合、通報者は『裸馬に対する誣告』という、法令違反より一段重いペナルティが課される。 ではどんなペナルティか待っているかというと、それが当番組への出演なわけで……。

 雛壇に全裸の成人女性が並んでいる。 全員が、自分と全く接点のない『裸馬』について、何の裏付けもなく『未熟』のレッテルを貼り、施設に通報した女性たちだ。 通報された『裸馬』には、実際に未熟なものもいた。 けれど、半数以上は『裸馬』として正しく振舞うべく街頭を巡視し、不条理な命令に耐え、ひたすら服従しつづけた模範的な『裸馬』だった。 順当にゆけば、下積みを卒業して『露馬』になれる――そんなまっとうな『裸馬』達なのに、出演者たちが心無く通報した誣告によって『露馬』昇格の機会を奪われ、次の昇格審査まで引き続き『裸馬』として街頭に立ち続ける事が決定したわけだ。 VTRでもって、主演者たちの誣告によって未来を奪われた『裸馬』達が、全裸で街を歩いている様子が放映される。 濡れ衣によって『裸馬』を強いられている彼女たちは、けれどしょげることもなく、メソメソと涙をこぼすこともなく。 ひっぱたかれたり、泥をぶつけられたり、お尻をブリブリと振らされたり、がに股をしながら腿を水平に上げ下げしたり……大きな声で『おまんこっ!』『おまぁんこぉーっ!』と嘶きながら、与えられる不条理な命令に服していた。 一転、画面がスタジオに戻る。 運命を毅然と受け入れていた『裸馬』たちに対し、雛壇の女性陣は一向見栄えがしなかった。 体つきが貧相だったり、容貌が劣るわけではない。 全裸が恥ずかしいのか、モジモジと股間を隠したり、腕に乳房を抱えて乳首をカメラから隠したり。 顔が全国放送されるのを嫌がってなのか、俯く程度ならまだしも、真下を向いている女性さえいる。 

 そんな出演者たちに、

『みなさんは現在、平の市民扱いですけど、裸馬を苛めた過度で全裸になってもらってます。 あくまで自主的に脱いでいるということで、本当なら猥褻物陳列罪で逮捕してもいいんですけど、番組の温情で全裸でいさせてもらってるんだから、そこんとこ誤解しなでくださいよぉ。 本当はみなさんの小汚い裸なんて、だーれも見たくないんですから』

 笑いながら司会者が話しかける。

『じゃ、さっそくみなさんの『格付け』を始めましょうか。 テーマは『ウマ』です。 みなさん、お手のモノでしょう? だって適当に『裸馬』を評価しちゃうくらい余裕があるんだから、当然ウマについては精通してるハズですよねぇ。 実際のウマをみなくても、そのウマの熟練度が分かっちゃうんですもんねぇ〜。 私なんかじゃみなさんの境地には百年経っても辿り着けそうにないなぁ。 やっぱり来て、見て、触ってみないとウマの良し悪しはわかんないですよ。 その点みなさんは自分に自信があって、凄いなぁ、憧れちゃうなぁ、ふふふっ』

 わざとらしく声を潜めて司会者は笑った。 これから出演者たちがどうなるのか司会者は知っており、知っているからこそ零れる邪悪さが滲む。 




人類ポニーガール化計画の最初へ 人類ポニーガール化計画 64 人類ポニーガール化計画 66 人類ポニーガール化計画の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前