二時間目:水泳@-5
幼稚園の頃、同じ組の男子が口にしてた言葉を母親の愛奈に聞いたことがあった。
「おかあさん、おめこってなあに?」
娘の口からその言葉を聞いた厳格な愛奈は、優衣の口を捻りあげて、押し入れに閉じ込めたことがあった。それを思い出した優衣は身震いした。
そんな優衣の心内を知らず、優衣の口からグループの名前の由来が出てきたことで、莉乃は口許を弛めた。
「なあんだ、知ってるじゃないの。そう、オマンコが略のグループよ。あのオマンコ全開のダンスを知らないなんて、おかしいと思ったよ」
「えっ?ええ、まあ…」
ややこしいので知ってることにした。
「彩夏ちゃんて、5年生の時に転校して来たんだけど、優衣ちゃんと同じ関西出身のはずだよ。言葉が一緒だもんね。ほら、オマンコのことをオメコって」
激しい刺激にのたうちながら、彩夏は卑猥な言葉を連呼していた。
「やっぱり…」
さっき聞いたイントネーションでそうだと思っていた。
「あれ?でも変ね。去年、彩夏ちゃんが転校してきた時には、普通に【オマンコ挨拶】したそうだよ。その時に、クラスの大半とセックスしたって聞いたもん。どうして優衣ちゃんだけ、赤ちゃんみたいに何も知らなくて処女のままなんだろ」
「赤ちゃんて…」
「うふふ、だって幼稚園児でもやってるオナニーをしてなかったんでしょ。だから赤ちゃんよ」
酷い言われようだったが、的を射た表現だった。何故だか少し悔しくて割れ目の中に指を這わせてクリトリスを撫でた。
「あん…」
「ほら、こんなところでオマンコ弄ってないで、前見て準備して。もう直ぐ彩夏ちゃんの番が終わるよ」
促されるまま、前を見ると、彩夏も恍惚の表情を浮かべながら、真由と同じように溝に股がっているところだった。
優衣と視線が重なり、その目に挑発的な色が浮かんだように思えた。
その直後、彩夏は激しく音を立てながら肛門から大量の水を噴き出させた。見るのが堪えきれなくなって優衣は顔を背けた。
「うふふ、真由ちゃんも彩夏ちゃんもさすがね。ちゃんと事前に浣腸してプールのマナーを守っているわ」
詳しく聞く気も起きなかったが、どうやら真由のようにして欲しい児童は、浣腸を済ましていて、腸の中の便は事前に排出しているようだ。彩夏の股がる溝も、トイレではなくそれ専用らしい。
「さすがにプールでウンチを出すのは恥ずかしいからね」
(水ならいいの?)
恥ずかしさに対するのハードルの高さが、優衣にはイマイチ理解できなかった。
優衣達の順番になった。莉乃が腰を下ろした横に、覚悟を決めた優衣も腰を下ろして足を開いた。
(ダ、ダメ…やっぱり恥ずかしい…)
優衣は恥ずかしさで気が遠くなりそうだった。
「おっ、ミナミ先生が言ってた2組の転校生か。ドレドレ、噂の処女を見てやるか」
優衣の前で散水ノズルを構えるガッチリ体形の男性教師が言った。
「ミナミ先生、それって本当なんですか?」
それを知らなかった隣の若い男性教師が驚いた。
「ええ、もう吃驚しましたよ。オマンコを見たらわかりますから」
ミナミ先生が促したので、他の教師もそれに同調し、児童達の洗浄授業を一時的に中断した。
教師達の注目を浴びた優衣は、その遠慮のない好奇な視線から淫部を隠すため、慌てて開いた足を閉じた。