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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ニューリーダー-4

「そして最後の違和感。サーガは女性議員を辱める映像を放送した後、美人アスリートを何人か拉致しました。そして1人ずつ辱める姿を放送すると言いました。まず被害に遭ったのが本村沙織です。サーガは本村沙織を最後までレイプし、雄叫びを上げるつもりであったと思うし、拉致したアスリート全員を同じなような目に遭わせ、その様子を放送するつもりであったと思われます。でもどうでしょう。放送は中途半端な所で途切れました。その理由はスカイツリーを旅客機で破壊すると言う…。スカイツリーを破壊したらもう地上波では放送は不可能になる事は誰が考えても分かる事です。かと言って衛星放送で続きが放送される気配はない。本村沙織の他になでしこジャパンで人気の鮫川彩や陸上で人気の木下文子、卓球で人気の福村愛など、そんな美人アスリートを辱めるシーンを流したくない訳がありません。しかしスカイツリー破壊でそれは不可能になった。今の所ネットにもその映像は流れてません。もしかしたら後から動画配信する目的なのかも知れませんが、サーガらしからぬ中途半端な印象を受けます。どうもそれもやはり違和感を感じるんです。」
「計画がズレたとか?」
「色んな可能性があります。例えば実行犯を乗せた旅客機を予定よりも早く離陸させなくてはならなくなったとか、計画の認識違いとか…、もしくは旅客機に乗った実行犯達の反乱とか…、まだ断言する事は出来ませんが…」
「出来ませんが、何だね?」
若菜は少し間を置き、慎重に言葉を選んだ。
「私にはどうも白川歩美の存在が気になるのです。もしかしたら彼女がサーガの計画を邪魔しているのかも…。あくまで推測の域は出ませんが…。」
「白川歩美と言う人物はサーガの敵だと言うのか?」
「分かりません。しかし彼女は別に犯罪を犯している訳ではない。我々と同じくサーガの計画を阻止しようとしているのかも知れないし、でもだからと言って我々の味方とも限りません。白川歩美の目的がまるで分かりません。ですから白川歩美の正体を明らかにし、居場所を突き止める事がこの事件の鍵になるのではないかと思うんです。」
「謎の女だな…。テロリストを止めるヒーローかも知れないし、もしくは…」
「テロリストを止めるテロリストかも知れない。今千城県警本部に依頼して白川歩美の写真を送ります。各署ともに白川歩美確保に向けてご協力をお願いします。」
各署長らの了解を得てオンライン会議は終了した。

それを見ていたマギーは、今まで若菜と行動を共にして同じものを見てきたはずなのに、自分よりも遥かに多くのものをその目で見ていた事に驚きを隠せないし、自分の視野の狭さと浅さ、刑事としての洞察力のなさをつくづく思い知らされたのであった。


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