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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ニューリーダー-3

「次に私の監視不届きで不徳の至るところではありましが、特命捜査対策室に所属していた近藤刑事が薬物によりサーガ側に寝返ると言う事態を引き起こしてしまいました。これは完全に私の責任です。申し訳御座いません。その近藤刑事はサーガに目をつけられサーガの野望を叶える人間として連れ去られました。連れ去られたと言いますか、自らサーガと逃亡しました。私はてっきり近藤刑事を立てて今まで通りにサーガは裏からフレア過激派を使い計画を実行するものだと思ってました。しかしその後サーガは前面に出て来ており自らがリーダーとしてサーガ日本國統一真理教を率いて日本を制圧すると宣言しました。それまで裏方に徹していたサーガが表に出た事に違和感を覚えるんです。あの田口徹の事件の時でさえ我々にその存在を知られる事がなかったサーガが、急にその存在を前面に出した…、私は違和感を感じます。」
そう言うとどこかの署長が言った。
「野望に目覚めただけなんじゃないのか??」
と。若葉はその言葉に否定はしなかった。
「そうかも知れません。しかし私は違う側面からも考えて見ました。本当は今まで通りに裏から計画を遂行させるつもりであったのだが、それが出来なくなった、とか。」
「それはどう言う事だね?」
オンライン会議に出席している全員が若菜の言葉に興味を示した。
「私は何らかの事情でサーガは近藤刑事を失ったのではないかと考えました。自分の前に立てる人間を失った…、だから自分が出るしかなくなった、と。元々真田竜彦にその役割をさせようとしていたが、白川歩美に奪われた。しかし真田を前面に立て計画を遂行する中でもっと適任の人間を見つけた。それが近藤刑事です。もう日本制圧を始めるのに最終段階に来ていた。いよいよと言う時に近藤刑事を失った。もう計画は止められない。サーガは仕方なく自らが前に立ちニューリーダーとしてサーガ日本國統一真理教を率いて自らの計画を遂行する事に決めたのではないかと考えてます。」
「…」
全員が黙り込んだ。若菜の口からは自分らが考えてもいなかった可能性が出て来たからだ。しかし言われて見ればサーガが急に表舞台に出て来たのは違和感がある。若菜の推理を否定する者はいなかった。
「私はサーガの流した放送の中に近藤刑事らしき人物は見つけられませんでした。もしまだサーガと行動を共にしているのならばサーガの近い所にいるはずです。しかしいなかった。近藤刑事は恐らくもうサーガの元にはいないと思ってます。」
ほとんどの者は近藤という刑事の事について良く分からないし見た事もない。しかしつい最近まで部下として接していた若菜が言うのだから間違いないのだろうと感じたのであった。


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