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美紀子
【熟女/人妻 官能小説】

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洗う-5

「やだぁ……」
ボブと剛が手を差し出し、スカートの中に手を入れたのだ。スカートの中の動きは黒いシルエットとなって、正面から見るとスクリーンを兼ねたスカートに映っている。そのためパンティに手が伸びていく様子がよくわかった。シルエットとして見るのはなんとも卑猥で、想像力が高まってくる。
「いやっ。やめぇ……てぇっ」
 スポットライトの光をのがれて、美紀子は首をふり、喉から口惜しそうなうめき声がくぐもり出た。
「動けない女ひとりを、二人がかりで……」
 どこまでも強気の美紀子だが、悲痛な叫びもむなしく、腰のパンティのゴムに手がかかり、徐々に反転して引き下げられていくのが影の動きでわかった。
 とうとう、パンティは膝頭まで下げられ、そこで止まった。
 美紀子は、二人を避けるために動こうとしたり、脚で蹴ろうとしたが、膝で止まったパンティが足枷となって、脚は開くことも蹴り上げることもできくなっていた。
「くやしいっ……」
 喉の奥から呻くような声がでた。
「くやしいかい?……そんなこと吐けるのも今のうちだぞ」
 次に上半身に伸びた手は、ブラウスの前ををはだけた。さらにブラジャーに伸び、ストラップレスブラが緩められ、ブラジャーは臍までずり落ちて、そこでスカートに引っかかり止まった。
 左右から二本の手が乳房に伸び、タワタワと揉み始めた。手のひらで乳房の裾野から全体を揉み込み、指先が頂点のしこった乳首をこね回す。
「やめっ!……ああっ……」
 目を閉じたまま、照らされたアイマスクの顔が歪んでのけ反る。半開きの唇がなんとも悩ましく、そそられる。 
 グッグッと腰を落とし、左右の手からも逃げようとしている。
「そんなことしても無駄だぜ。
 逃げようとして踏ん張った膝がガクガク震えてるじゃないか。
 感じてるんだろう?声を出して啼いていいんだぞ」
「うううっ……ああっ」
「ふふ、可愛い顔に似合わず気の強い女だけれど、しょせん、一匹のメスだってことを、骨身に徹して思い知らせてやるぜ」
「だれが、あなたたちなんかに……」
「まずは、プライドの高い、高慢ちきな奥さんの面をひんむいてやるか。うん?
 なぁ、奥さん。今から、奥さんと勝負しようじゃないか。
 もし、奥さんが勝ったら、このまま何もせずにお宅へ返そう。でも、俺たちが勝ったら、一匹のメスとして俺たちの奴隷になってもらう」
「なによ。……勝負って……」
「なぁに、俺たちが、バイブを使って、奥さんを十分以内で、逝かすことができれば、奥さんの負け。
 奥さんが十分間我慢できれば、奥さんの勝ちだ。
 簡単な勝負さ。……いいだろう?」
「何をバカなこと言って……。こんな体勢なのに……。それに1対2じゃない」
「はははっ。囚われの身で何威張ってるんだ。もう、勝負する前から負けを認めているようなものじゃないか。せっかくのチャンスを与えてやってるのに……」
「そんなことないわよ……」
「おおっ、勝負にのってきたな」
「違うわよ!」
「まぁ、いいか。でも、たしかにこのままやったんじゃ、……卑怯だと言われるのも面白くもないんで……。
 それではこうしよう。
 まず、俺たちはどちらかひとりにする。……これで、1対1だ。
 それに、俺たちが責めるバイブは奥さんに選んでもらう。この箱の中からひとつ!……好きなのを選んでいい。
 それと、スペシャルのおまけとして、始めの5分間は、バイブのスイッチは入れない。
 ふふふ。この条件でいいかな?」
 ボブがガラガラと音を立てて、バイブを入れた箱を持ってきた。
「さぁ、どれにする?」
 自分の身体の中に挿れられ、責められるバイブを選べというのだ。
 もともと、バイブというものは、女体を如何に悶えさせ、のたうち回るほどに感じさせられるかということを目指して製作されたものなのに、相反するものを選ばせようというのである。
 ボブがひとつひとつを手にして、美紀子の目の前でスイッチを入れては淫靡な動きを見せた。
 極太のもの、イボイボが付いたもの、伸縮するものやクネクネと動き廻るものなど、実に卑猥な選択だった。
 声を出して求めさせることがすでに調教の始まりだったことに、まだ美紀子は気がついていなかった。
「ほら、どれにするんだ。早く選べっ!」
 いくつかのバイブの動きを見ているうちに、顔を赤くして美紀子は俯いてしまった。
「もう、たくさんっ!……おまかせ……するわ」
「じゃぁ、どれでもいいんだな!……いいかっ!どれを選んでも文句言うなよ」
 やっぱり、こうなるな、ということを予想していたが、その通りになって、ボブと剛は顔を見合わせて笑った。
「よし、これにしよう」
 剛が選んだのは、潮を掻き出すために先端がかぎ針のように折れているものだった。
 ピンク色のソフトシリコンを鈎の状態に曲げた形をしている。先端から湾曲した部分へかけては、軟らかく、細かいイボ状のものが貼りつけてあった。途中で何カ所か枝分かれしていて、女体の啼き処をそれぞれ刺激するように工夫されていた。
 顔を上げた美紀子は、それを見て息を呑んだ。こんなバイブを見たのは初めてだった。
「何ぃ……。その形……」
「ふふふ、こんなの見るのは初めてだろう。
 バイブの世界も日進月歩、いや秒進分歩かな。ドンドン新しいのが出てくるんだ。これも最新モデルだ。Gスポットとクリトリス、そして潮を掻き出すための専用のローターまで付いているんだ。ちょっと重たいのが難だけれど、効き目は抜群!
 奥さんもちゃんと見て選べば良かったのに、最初の段階で降りちゃうんだもの……。
 まぁ、頑張って逝かないように」
「だってぇ……」
「そうそう、チャレンジするのは俺だから……。容赦しないよ」
 剛が楽しそうに笑った。


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