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【学園物 官能小説】

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堕ちていく身体-4







「おー、なんか朝から疲れ切った顔してんなぁ」


芦屋との逢瀬を済ませてきた友美が、静かに席に着いた途端、隣の飛坂健太がいつもの爽やかな笑顔をこちらに向けた。


予鈴が鳴って、朝のSHRが始まる前。


教室は生徒が各自、席に着いてはいるものの、まだまだざわついている状態だ。


「べ、別に疲れてなんかない!!」


だから、友美が飛坂の言葉に過剰に反応して大きな声が出てしまっても、周りは気にも留めずにそれぞれおしゃべりをしていた。


……飛坂を除いて。


「あ、ご、ごめんな。思ったことがつい口に出ちゃったんだ」


思いも寄らない友美の反応に、飛坂は目を丸くして謝るものの、彼女は彼に声を掛けることもなく、通学バッグから教科書やノートを取り出しては机の中にしまっていた。


(……何かあったのかな)


飛坂も仕方無しに頬杖をつきながら前を向くけど、視線だけはこっそり隣の席のまま。


見た目はいつもの友美だった。


少し伸びたショートヘア。低い鼻に小さな顎。伏し目がちになったつぶらな瞳。


なのに、飛坂の中では明らかにここ最近の友美は、何かが変わったという確信があった。


その「何か」は飛坂自身にもうまく言い表せられない。


でも、彼は「何か」が変わった友美のことが、最近特に気になっていたのである。


2年生になって、初めて友美と同じクラスになるまで存在を知らなかったほど、彼女は影の薄い女の子だった。


席替えで隣同士になった時も、友美に対する印象は「大人しそうな子だな」ぐらいにしか思わなかった。


でも話をするようになっていく内に、不思議と彼女に色気を感じる時がしばしばあったのである。






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