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【学園物 官能小説】

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秘密の生徒指導-5








体育教官室のドアをノックする。


はい、と愛想のない低い声がして、恐る恐る顔を出せば、ジロリと睨まれる鋭い視線。


「相馬、どうした」


日誌のようなものに何か記入をしていたらしい芦屋は、意外な訪問者に訝しげな視線を投げつけ、ペンを持つ手を止めた。


河井のスマホ没収事件があった放課後、友美は体育館に隣接している体育教官室を訪れていた。


その最大の目的、それは。


教師である芦屋と関係を持つためである。


もちろん、この目的は限りなく無理があるものだってことは友美自身も理解をしていた。


だけど、河井の友達が言っていた、彼女がいないという情報。


ちょうど彼の身体を邪な目で見ていた所に知ったその情報は、友美を衝動的にさせた。


彼女のいない身なら、もしかしたらちょっと誘惑すれば、乗ってくるかもしれないと。


友美の性欲処理の相手は、正直誰でもよかったのだが、どうせなら経験豊富な大人の男の方がいいと漠然と考えて来た所に知り得た情報は、まさに渡りに船。


芦屋は、生徒からは敬遠される存在だけど、真面目な友美にとってはそんなに嫌な存在でもなかった。


規則さえ守って真面目にしていれば、他の先生となんら変わりはないし、それに割りと強面のルックスは、荒々しいセックスをされることを普段から妄想していた友美にとって、結構タイプであったのだ。


加えて、ここ最近、奈緒と野々村のセックスですっかり欲求不満になってしまった友美は、芦屋のような男らしい身体を見ると、欲望が疼き出してばかり。


とは言え、あの堅物の芦屋が中学生のガキの誘惑に乗るわけがない。


だから、友美はちょっとだけ変化球を考えていた。


これが吉と出るか、凶と出るか。


結果はわからないけれど、ここに来てしまった以上、やるしかないと微かに生唾を飲み込んだ。



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