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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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美喜子〜エピローグ-1

「その後、あの娘、美喜子はどうなんだ?」
「大分懲りたみたいで、随分と大人しくなったみたいです」
「淫乱も影を潜めたか?」
「ああ、それは相変わらずで……でも面白いんですよ」
「何が?」
「リピート客ががらりと変わっちまったんで」
「ん? どういうことだ?」
「つまりですね、あの生意気さを気に入ってたんですな、元の客は」
「ほう?」
「全くダテ食う虫も好き好きとはよく言ったもので……大人しくなった美喜子はつまらないんだそうで……」
「それは悪かったな、逆効果だったか?」
「いや、その分、新しい客も付いてますから問題ないんで……苦情が減った分プラスですよ」
「世の中わからんものだな……M性が引き出されたってことはないか?」
「それはないですね、もう懲り懲りだそうで……俺の顔を見ただけで青ざめてましたから」
「ははは……面白いな」
 
「何を笑ってらしたんですか?」
 幸恵がお茶を運んで入って来た。
「いやね、先日の美喜子、門村さんの顔を見ただけで青ざめるそうだよ」
「そうかもしれませんね、井上さんまで容赦なかったですものね」
「里子や井上君の顔を見たらすっ飛んで逃げるだろうな……幸恵の顔を見ても逃げるかも知れんな」
「まあ、そんなに怖かったですか?私」
 大沢が豪快に笑い、角村と幸恵も釣られて笑う。
「そうそう、あの後、帰り際にみんなが言ってたよ」
 門村が真顔になって言う。
「はい?」
「今度は是非君のショーが見てみたいそうだ……」


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