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あかりの進む道
【同性愛♀ 官能小説】

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性交後 後編-2


ま新しいマンション。
広いリビングの床で、線の細い女の子と黒猫が仲良くじゃれてる。

「美さきちゃんとジャムです」
「コンチワ…」
「ナーウ」

わっ、きれいな子。人形みたい。

「こんにちは。お邪魔します」
「私の部屋へどうぞ」
「ハァッ!…ハァッ!…」

美さきちゃんが、黒猫を仰向けにして、コカンに顔を埋めて悦ってる。

「オオゥ…ジャムゥMy love…」
「アアーゥ、グルルーゥ」
「これこれ」

黒猫もヨガってる。
美さきちゃんは、なんか変わった子みたい。

橋本さんが自分の部屋に通してくれる。

「お茶淹れてくるね」

カーテンもベッドもきれいに整ってて、
デスクトップのパソコンが、モニター2つ付いてる。
机の上の写真立てには、橋本さんと美さきちゃんとジャム猫と、髪の長いきれいな女の人が写ってる。
三人とも顔は似てないけど、姉妹みたいに仲良くしてる。

「おやつをどうぞ」
「ありがとう。いただきます」

橋本さんが、ブラウニーと紅茶を出してくれる。
紅茶美味しい。
ティーカップもいいやつだ。それくらい分かる。壊すとヤバいやつだ。
橋本さんちはお金持ちなんだな。

「あれ?このブラウニー手作りだ?橋本さんが作ったの?」
「うん。お料理が好きで、お菓子作りもするの。工作みたいで楽しいよ。
それで申し訳ないんだけど、私、この後、お夕飯の支度をするのね。
相談があるって言ってたっけ?」

軽いショックを受けた。
お菓子もご飯も、お母さんが用意してくれるものと考えてた。

「好きな女の人がいるのかな?」
「あっ…、あこがれてる人はいるけど、まだちゃんとした人はいないの」
「そっか。好きな人ができるといいね」
「私、まだ、自分の考えがまとまってないことが分かった。
橋本さんと会って、初めて気が付いた」
「うん」
「だから、もっとちゃんと考えてみる。落ち着いて自分のことを考えてみる」

私、ちゃんと自分のこと考えなきゃダメだ。
お姉ちゃんみたいに、進学のことや将来のこととか、ちゃんと。
今のままで好きな人ができても、自分はあやふやなままだ。
あいだをスッ飛ばして、先のことに気を取られてた。

「あのっ、橋本さんは勉強できるけど、進路とか将来のこととか考えているの?」
「私、栄養学を勉強したいの」
「え、栄養士さんになりたいの?」
「好きな人がアスリートだから、美味しくて身体のためになるお料理を作りたいの」
「あっ!…」

ビックリした!
早い子はもう始めてる!

「私、絶対に橋本さんのこと尊敬する!
私も好きな人のために頑張りたい!橋本さんみたいになりたい!」
「まぁまぁ」
「と、友達になってください…」
「大丈夫。もう友達だし、仲間だよ」

スゴイうれしい!

「あり!ありがとう!」
「じゃあ、大丈夫かな?」
「うん、大丈夫!私、落ち着いてよく考えてみるよ!」
「じゃあ、下まで送っていくよ。お買い物あるし」


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