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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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秋子のショー-7

「あれ……もう終わりですか?」
 中山がちょっと不満そうに言う。
「俺、中途半端なんですよ」
「いいわよ、終わらせちゃいなさい」
 里子が微笑みながら言う。
「屍姦みたいだけどね」
「どうせなら屍姦っぽく演出しましょう」
 中山は身動きしない秋子を抱き上げ、責め台に乗せると上半身を台から垂れ下げる。
 腕がだらりと下がり、裏返った目が死体を思わせる。
 中山はそれを更に突き続ける、ピストンに合わせて胸が揺れ、腕が揺れるが秋子は自分の意思で動くことはない……ただ中山のピストンに揺らされるだけ、正に屍姦そのもののようだ。
「おお……来た来た……ううむ……」
 中山は13本目の使用済みコンドームをお盆に置き、秋子を責め台にきちんと横たえると、
毛布を掛けてやった。

「満足されました?」
 里子がゲストに問いかける。
「いや、堪能したよ」
「目もペニスもな」
「冴えない熟女でも興奮するものだな」
「さすがママの腕だな」
 口々に賞賛し、ゲストが地下室を後にする。
「タバコ、いいかな?」
 門村がポケットからタバコの箱を取り出す。
「わしにも一本くれんかね?」
「私も」
「僕にもお願いします」
 門村、大沢、里子、中山の四人がタバコをくゆらせる。
「使えそうだな、秋子は……」
 門村がニヤリと笑いながら言う。
「相当強烈な性体験ですからね、怖気づいてなければいいんですけど」
 里子は真顔だ。
「まあ、なるようにしかならんさ……」
 門村が呟く。
「可愛そうだがそうやって稼いでもらわないとな……」
 幸恵が灰皿を持ってきてくれた。
「気が利くわ、それにとってもいいフォロー振り……助かるわ」
「いえ、そんな……」
「どうだった? 今のショー」
「すごいですね、私の時よりずっとハード……あ……」
 門村がいることに気が付いて口に手を当てる。
「いや、大体見当はついてたよ……酷いことするだろ?」
「でも、こうでもしないとあの人、お金を稼ぐこと出来ませんよね」
「そうなんだ、どうやら目鼻は付いたけどね」
「仕方ないんじゃ……それにこんな経験出来ませんよ、それこそ死ぬほど感じるなんて……私も失神まで行きましたけど得がたい経験でした」
「出てみたくはならない?」
 里子が悪戯っぽく言う。
「まだ……そこまでは」
「いつかは出るかもしれない?」
「その可能性は否定しません……」


「あら、大沢さん、門村さんお揃いで」
 里子の店のボックス席に大沢と門村が座っている。
「この間の……」
「秋子か?」
「ええ、その後どうですか?」
「デリヘルで働いとるよ、なかなか評判だ」
「そうですか」
「アナルが使えるだろう? SMプレイは一応禁止なんだが、Mっ気は隠しようがないからな、指名した客のほとんどはリピートしてる、最年長にしてすっかり売れっ妓だよ」
「すっかり淫乱に?」
 里子が笑う。
「そういう感じでもないんだな、羞恥心の強さは相変わらずだよ、だが、それを壊されれることに興奮するらしい、その過程がエロチックだと客も大興奮さ」
「実を言うとな、わしも一度買った」
「まあ、どうでした?」
「その日最後の客だったんだが……ポルチオをしてくれと言うんだ」
「あらぁ……嵌っちゃったのね」
「やり方を知らないからな……でも彼女は『もうちょっと上……その奥』とか言って誘導してくれるんだ、で、とうとう成功したよ」
「で? どうでした?」
「あれは興奮するな……なにしろ何をしても逝くからな、物凄い性豪になった気分だった、腹上死するんじゃないかと思ったよ」
「そうですか、すごい」
「ママのおかげだよ、ただね」
「ただ?……」
「客の責めだけじゃ物足りなくなってるらしい、あの狂乱の責めをもう一度味わいたいんだそうだ、あの時、使用済みコンドームをお盆に貯めたろ?」
「ええ、覚えてます、結局彼女は目覚めなくて片付けちゃったけど」
「ああ、でも写真には撮っておいたんだ、大の字になって失神してる秋子と一緒にね」
「まあ、悪趣味」
 言葉とは裏腹に里子は可笑しそうだ。
「ああ、でもその写真を大切に持ってるらしい」
「まあ、そういうことならいつでも……ねえ、大沢さん」
「ああ、ゲストもたくさん呼んでな……今度こそ二ダースだな」
「アナルも自在に使えますしね」
「それと……」
「それと?」
「その時はポルチオはわしにやらせてくれ……」





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