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夜這い
【熟女/人妻 官能小説】

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夜這い-9

9.
 昼時間になると、昇は弁当を持って屋上に上がる。
 東京の空気は大気汚染対策の効果が出てきて、随分と綺麗になってきた。遥か北の空を向くと、地平線の彼方にポツリと小さな富士山が見える。

 太陽の指す方向を向いてベンチに腰を掛け、ズボンの前ファスナーを下ろした。
 ブリーフの穴からペニスを引き出す。射精をしても、一晩経てば男根は精気を取り戻して勃起をする。

 弁当で隠すようにしながら、亀頭から包皮の剥けた男根に日を当てる。太陽の熱で温まる男根は、さらにムキムキと膨張する。
 左手で適宜に向きを変えながら、亀頭の上下が満遍なく日に当たるように調整する。
 やりすぎると炎症を起こす恐れがあるので、日の強さにあわせて5分から15分ほど。弁当が済むころには終わる。
 
 ある官能小説で得た、男根の強化方法だ。思った以上に儚く終わってしまった持続力の無さに発奮して始めることにした。
 金冷法など古来から色々な強化方法が巷に伝わっているが、昇はこの方法が一番理に叶っていると思った。亀頭や男根の表皮を、手や顔のように日に晒して抵抗力を高める。性技といっても、男根の持続力があってのこと。

 太陽のエネルギーを吸収して、ムクムクと勃起した男根は根元から節くれだっている。
 昨夜、美佐子の膣に、挿入早々射精をして果ててしまった肉棒は、一晩明けて元気を回復している。

 雁首から始まった疼きが、じくじくと根元に這い上がってくる。
 ポケットからティッシュを出した。
 亀頭に被せて、手の平に包んだ。
 3本指で包皮を扱く。
「うっ」
 5回目で、肉棒が跳ねて、鈴口から迸った精液はティッシュに吸い込まれた。
 
(今に見ていろ〜この男根で、美佐子の腰が抜けるまでイカセまくってみせる)

 射精が終わると、肉棒は惨めなほどに萎んだ。 
 富士山をもう一度振り返って、屋上の出口の屑篭に手にしたティッシュと弁当空箱を放り込んで、事務所に戻る。
 
 昇は美佐子の希望を都合の付く限り受け入れて、いまや朝這いは昇の生活の一部になって来た。
  
 日光浴鍛練方法は目に見えて効果を発揮し、回を重ねる毎に挿入時間は長くなり、美佐子は膣に満ちた昇の男根にくじられてオルガスムスした。
 単調だった夫との営みに較べて、昇との交わりはエキサイティングで、毎回確実に頂点に上り詰めることが出来た。

 最近は、二人同時のオルガスムスを迎えるまでに美佐子は2回の頂上を味わい、身も心も蕩ける絶頂で、脳が真っ白になる。

 薄っすらと意識の戻る中、余韻に身を任せていた美佐子は、昇の耳に唇を付けて囁くのだった。
「あたし、もう死ぬかと思ったわ、昇さんすっかり上手になって、私、追い付いて行くのが大変」

 美佐子は、抜いたばかりの肉棒を蒸しタオルで拭いながら、潤んだ目で昇を見つめる。
「これもみんな奥さんお蔭です、知識ばかりで経験の無い僕に、しっかりと合わせて呉れたからです」
「今度、どこか静かな所でゆっくりお逢いしたいわね」

 一度は諦め掛けた性生活が、昇のお陰で復活した。童貞の昇を導きながらの営みは新鮮で、自分自身が若返ったように思えた。事実、風呂場で鏡に映る裸身は張りが戻って、乳房も心なしか膨らみが増して来た。

 前戯なしで挑んでくる昇に、そっとクリームを塗って対処をして来たが、最近では昇も唾を付けることを覚え、前戯もするようになった。股間を濡らす愛液も十分過ぎるくらいに溢れてくる。
(欲を言えば切りがないけれど、家を離れてどこか二人きりの場所で、思う存分に愛されたい)




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