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美紀子
【熟女/人妻 官能小説】

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動き-5

「じゃぁ、このパンティをみんなに披露しちゃおうかな」
「なんですって?」
「みんな喜びますよ。
 こんな、汚れたパンティや生理の時に使ったショーツなんか、滅多に見ることできないんだから」
「止めてください」
「あれぇ、どうしてですか?
 なんで止めるんですか?
 だって、奥さんのじゃないでしょう」
「誰のでも良いから!
 そんなことは止めた方がいいにきまってるでしょっ!」
「ほんとうに、奥さんのじゃないんですか?
「ええっ、……そうよ!」
「あれぇ、おかしいなぁ。
 パンティと一緒に、このダイレクトメールも新聞紙に包まれて入ってましたよ。
 ほら、これ。……奥さん宛にデパートからの……」
「違います。……さあ、帰ってください」
「わかりました。……失礼しました」
 三つのポリ袋を紙袋にしまい帰ろうとしたときだった。
「ねぇ、待って!
 それ、持って帰っちゃうの?」
「ええ、そうですよ。
 これをショップに持って行けば高く売れますからね」
「ショップですって?」
「ええ。……こういうのを専門に扱っている店があるのを奥さんも知ってるでしょ?
 駅前の大通りから一本奥に入った通り。
 風俗店や怪しげな飲み屋がある、あそこですよ。
 あそこの通りの少し奥まったところの二階に専門の店があるんですよ。
 使い古しのOLの制服だとか、トレーニングウエアや水着なども扱っているんですよ。
 かつては中年の男どもに人気のあった女子高生の制服なんか多かったんですが、不景気な昨今はリサイクルに回されていくものが増えているんです。
 それに代わって、店の中は人妻ものが中心にいろいろ並んでるんです。
 もちろん、使用済みの下着もあります。
 で、……それを買うのは、主に若者なんです。人妻フェチが増えているんですよ」
「まぁ……」
「だから、たぶん高値で買い取ってもらえるはずですし、……これは、どれも……抽選になるとおもいます。
 とくにそのベージュは万単位の値が付くはずです。
 なんといっても、奥さんのでなくとも、このゴミステーションという出所がハッキリしてますからね……」
「なんて人なの……あきれるわ」
「でもね、奥さん。よく考えてみてよ。
 このゴミステーションに出すのはこのブロックの9軒ですよ。この中で、人妻で、生理があってとなれば、ほぼ奥さんだと、特定されてしまいますよね。残念だけど……。
 まぁ、これが奥さんのだと認めれば、これはこの場でお返ししますが……」
「……」
 あまりのことに美紀子は声が出なかった。
「ああ、それと、……僕の友達が奥さんの大ファンなんです。
 ショップに持って行かなくても、きっと、そいつが高く買ってくれると思いますよ。
 この汚れた部分なんか、……それこそ宝物ですからね。
 奥さんの大切な部分を包んでいたんですから、もう、……それはそれは……。
 綺麗な奥さんの秘密がわかるんだから……。
 こんなにひどく汚しているなんて、だれも想像できない……」
「……」
 美紀子は呆れていた。
「こっちは、生々しい使用済みナプキン付きだし……」
「いいかげんにしてっ!
 それは、女だったら、だれでも当然そうなるのよ、わかってっ!
 穿いていれば自然に汚れてくるわよ。
 それに、生理だって、あるのが普通だわ。
 ねぇ、武史君、あなたの目的は何なの?
 これ以上、おかしなことを言うと警察に通報するわよ」
「ええ、どうぞ……ご自由に。
 僕は拾ったパンティを確認に来ただけで、奥さんのですか?……と聞いただけですよ?」
「でも……」
「お金をよこせとか言っていないし、このパンティをショップに持って行こうかと言っただけですよ」
「じゃあ、お母さんに言うわ」
「どうぞ、……でも父や母や兄の前で奥さんの染みの付いたパンティを拡げて、談判するのもおもしろいですよ」
「ううっ……そんなこと……」
「では、お話はこれでおしまいということで、……奥さんがそういうことなら……」
「待って、いくら欲しいの?……私が買うわ」
 そう言って、美紀子が武史の手から、三枚のパンティの入った紙袋を奪い取った。
 突然のことに、武史は驚いた。
「いくらって……言われても」
「ショップではいくらで売ってるの……その売値で買うわ」
「欲しいのはお金じゃないですよ」
「えっ……なんなの……別の下着っ?」
「何、言ってるんですか、違いますよ」
「じゃぁ、なんなの?」
「奥さんは意外と勘が鈍いなぁ……とても念入りにゴミを隠して、ゴミ捨てする人とは思えないよ」
「まさか……」
 美紀子が青ざめて動けなくなっていた。
「とにかく詳しい話は、ここでは、ちょっと。……さぁ、奥で話しましょう。
 失礼しても良いですね?」
「あっ、だめ。……困ります」
「ここでは、説明ができないでしょ。……中に入っても良いですよね」
 武史は玄関に続く、LDKにズカズカと入っていった。
「待ってちょうだい」
 ふと、我にかえり、三枚のパンティを手にした美紀子があわてて後を追った。



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