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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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裕子〜エピローグ-1

 一週間ほどして大沢は里子の店を訪れた。
「彼女は、裕子はまだ出てるのかね?」
「ええ、出てますわ、今日の二度目のショーがちょうど彼女」
「ほう、それはいいところに来た」
「あれ以来、色気が増したって評判で」
「里子の責めの虜か……」
「う〜ん……それはどうかな?」
「どういうことだ?」
「彼の虜なのかも」
 里子の視線の先には井上……大きな体でてきぱきとボックスを廻っている。
「ほう?」
「彼のほうもね、まんざらじゃないみたい」
「だったらホステスになればいいのにな」
「今は一人暮らしとは言っても故郷には親御さんもいますしね、そうも行きませんよ」
「そうか、それもそうだな」
「それに……」
「それに?」
「店では恋愛はご法度なんです、でもホステスにさえならなければ自由ですから」
 里子は悪戯っぽくウインクして見せた。


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