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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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藤間優里処刑-6

若菜は一体どう言う事を考えながらこの卑猥な映像を見ているのだろう…、そう思ったマギー。いくら眉間に皺を寄せながら見ていても頭では正反対の事を考えているのが若菜である。マギーはそれが気になった。

そんな時だった。若菜が話しかけてきた。
「ねぇ…」
「は、はい…」
若菜は少しだけ間を置いて口を開いた。
「今、私達はサーガの行方を追う事で頭が一杯になってるけど、この事件の本質って何だと思う?」
「ほ、本質ですか…?」
「うん。この事件を遡って、例えば初めから経過を書いてみるとするわよね?間違いなくサーガが初めから仕掛けている事なんだけど、どうも釈然としない事があるのよね。」
「釈然としない事…ですか?」
「そう。だって今はサーガ自らが日本のニューリーダーになろうと宣言してるでしょ?そもそもこの事件の発端は真田竜彦が強姦殺人を犯した事から始まり、犯人が真田竜彦だと断定して彼を逮捕しようとしたのが私達の初動捜査だったわよね?そして逮捕目前の所で爆発が起き真田竜彦の行方が分からなくなった。その真田竜彦を連れ去ったのがサーガ。サーガは自分のプランを実行させる男として真田竜彦を選んだ。しかしフレア千城支部爆発の時、白川歩美により真田が連れ去られると。その真田よりも自分の計画の実行役として適任と判断したであろう近藤君を洗脳して連れ去った。この時点までは真田なり近藤君なりをリーダーとして立て、自分は表舞台に立つつもりはない動きをしてたはず。でも今は違う。自分の存在を明らかにし自らがリーダーになろうとしている。あんな派手な爆発騒ぎを犯してまで右腕を得ようとしていたサーガの意思の変化が物凄く気になる。」
「確かに。初めから自分がリーダーになるつもりならわざわざ真田や近藤君を連れ去る意味は全くないですからね。」
「それと白川歩美の存在。彼女が何者なのか、何をしようとしているのかが全く分からない。真田の彼女に成りすまし真田の悪行を暴こうとしていた事から、知り合いが真田の手によって何か被害を受けた可能性が感じられるし、そうじゃなくても真田に恨みを持つ人間、もしくは誰かに指示されての動きかも知れない。その真田を連れ去る事に成功してからは全く足取りが掴めてないし行方をくらましてる。もしかしたらサーガと対峙する、何かそう言う存在があるのかも知れない。となるとサーガを排除したい深野浄京と繋がってるかも知れないし、警察には秘密裏に進めている計画があるかも知れない。今私達はサーガ派のフレア…サーガ日本國統一真理教を追う事で精一杯だけど、でもそれだけでは事件解決にはならないような気がする。この事件の本質は私達が考えているものとは違うような気がするのよね…」
マギーは改めて若菜に感服した。普段見せるおちゃらけた若菜は本当の自分を隠すためのものなのではないかと感じたのであった。


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