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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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助け合い-2

彼の弓道着姿もまた様になっている、その姿は普段の彼とはまた別格だ。けど的をみたらどれも矢が刺さっていず。

「どうした一条、らしくないな、普段なら余裕で真ん中辺りを当てるのに。」
「…すみません、ちょっと本調子が。」

そういって軽く顧問の先生に会釈し逃げるように更衣室へ去って行き。

「お疲れ様!」
「……ん?あぁサンキュー。」

制服に着替え、近くのベンチに腰掛ける彼に自販機で買ったお茶を差し入れする。

僕も横に座り、ココアの缶を開ける。

「いつものプレイって感じじゃなかったね、具合でも悪いの?」
「うん、乳がんが見つかって。」

あぁ始まった…。

「触って見る?」
「触るって何をだよ!ふざけないで。」
「あはは…、まぁーねちょっと気になる事が。」
「機になる事?何話してよ。」
「いいよ、大した事じゃないし。」

足をすくっと上げ立ち上がりゴミ箱に缶を捨て、校門へ向かう。

「えっ!でも気になるよ。」
「なんだよー、僕からしたら君が何回柊さんとイイコトしたのかそっちの方が気になるんだけどなぁー。」
「僕は、別に。」
「またまたぁー別れ際にほぼ必ずキスするの知っんだぞー。」
「ううっ…いいだろ別に恋人同士なんだし、君だって伊吹さんと。」
「良いよ、あんな冷血女。」

…もしかして。

「喧嘩したの?彼女と。」
「ふにゃーーーーっ!!」

図星か、誤魔化す様に抱きしめてきて。

「つい此間までずっと一緒に居たよね?それなのに。」
「うにゃにゃにゃにゃぁー!」
「内容は何、話してくれな。」
「ふしゅーーーー!」

駄目だこりゃ。


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